悪魔の力(影響力)が強くなる時間は次のようになります。

上記で紹介した悪魔達にはそれぞれの支配惑星、属する十二宮とその支配度数、支配時間(昼と夜)があります。これらからはその悪魔の活動、影響力が最も強くなる時間を知る事が出来ます。(その信憑性につては不明ですが…)最も強くなるとされているのは、属する十二宮の支配度数に支配惑星がある期間の支配時間であるとされています。例えば、支配惑星が「火星」であり、支配度数が「双魚宮」の20～30度の [ Night Demon ] は、「双魚宮の20～30度に火星がある期間の夜」がそれになります。しかし、これらは殆どの場合に於いて、余り強く捕らわれる必要はないものと思われます。上記の期間や時間以外であっても悪魔の力はそれぞれ非常に強力なものであると考えられるからです。選んだ悪魔はその力が最高時のものでないとしても十分に術者の望みを叶えてくれる事と思います。この事については(信憑性が不明な事からも)参考程度…と言うところではありますが…。

先に紹介した「72の悪魔」達は、四方(即ち、東、西、南、北)を統治している4人の偉大なる王、[ AMAYMON ] [ GAAP ] [ CORSON ] [ ZIMIMAY(ZIMINIAR) ] の力の下にあります。(『ゲーティア』の注釈によると、これらの4人の偉大なる王達は大抵こう呼ばれるとあります。[ ORIENS(URIENS) ] [ AMAYMON(AMAIMON) ] [ PAYMON(PAYMONIA) ] [ ARITON(EGYN ] 。)

そして、それぞれの悪魔はこれらの王達によって呼び出されている事があり、その場合は悪魔達は召喚者(喚起者)の呼び出しには応えないとされています。「72の悪魔」達はそれぞれ以下の時間帯を除いて、王達によって呼び出されている事(可能性)があります(絶対ではないところに注意)。

上記の時間帯以外は悪魔は四方の王達によって束縛されている可能性があり、逆に言うとこれらの時間帯は悪魔を召喚(喚起)し易いと言う事になります。つまり、召喚を行うのなら上記の時間にした方が良いと言う事です。

そう書きはしたものの、これらの時間帯は「厳守すべきもの」とまでは言えないように思います。なぜならば、例え上記以外に当たる時間にあり、悪魔が四方の王達に呼び出されていたとしても、召喚者(喚起者)が呪文を用いる事によってその王達に「悪魔を召喚者の言う事を聞くようにせよ」と命令する事が出来るからです。これにより上記以外の時間帯にあり、もし悪魔が王達に拘束されていたとしても、召喚者は悪魔を呼べる事になります。(結局はどのような時間でも良いと言う事になりますが…。)気になるのであれば守れば良い…と言う程度のものなのではないかと思います。

悪魔の中には同じような事を出来る者が何人かいます。そして、自分の目的を達成させるために呼ぶ悪魔を決める際に、もし同じような事が出来る悪魔が他にいるのであれば、より穏やかで言う事を聞かせ易そうな方を選ぶ事を勧めます。炎を吐き出し暴れ回るような悪魔や、中々従わなかったり、直ぐに嘘をつき欺いたりすると言ったような悪魔を好き好んで召喚(喚起)する必要はないと思いますので。如何してもその悪魔でなければならない、若しくはその悪魔でなければ絶対に嫌だ…と言うのであれば仕方がありませんが…それ以外の場合を除いては出来る限り安全度が高い相手を選んだ方が良いかと思います。