Oppression (抑圧 - 棒の10) ― トートタロット
「10」は「マルクト」に関連します。(「生命の樹」に於いて)「マルクト」は他の9つの「セフィラ」から垂れ下がっていますが、しかし直接それらとのコミュニケイションはありません。それはフォースが霊的な根源から分離している事を表わします。ここに於いてはフォースは盲目的であり、それは、どの様な緩和の影響も受けていない、「火」特有のエネルギーの最も猛烈な形態です。背景における炎は野放しになりました。それは最も破壊的な様相における「火」です。
「人馬宮」における「土星」に配属されます。「人馬宮」が、霊的で、素早く、軽快で、変化し、輝くのに対し、「土星」は、物質的で、遅く、鈍重で、停滞し、薄暗くあります。ここに最大の反発が存在していると言えます。
8本の棒は未だ交差させられており、「火」の完成した活動力の莫大な力を見せていますが、しかし、その特有の気高さは失われています。棒の両端は、寧ろ鉤爪の様になっています。これらは(「10」よりも)以前のカードにおいて示されていた権威や知性を欠いています。手前には「棒の2」の中に見られた2本の恐るべき「ドルチェ(鈷)」がありますが、しかしそれらは長く伸ばされて棒の様になってしまっています。
絵全体は圧迫と抑制を暗示します。それは逃れる事の出来ない愚かで執拗な虐待行為です。それは詰まらない目的、「成果に対する強い欲望("lust of result")」以外に何も理解していない(冷酷で利己的な)意志であり、そしてそれが呼び起こした大火の内でそれ自身を滅ぼす事になるでしょう。
称号 | 抑圧 |
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生命の樹の球 | マルクト |
配属 | 人馬宮の土星 |
777 キー スケール | 10 |
カードの意味 | フォースはその霊的根源から分離した。最も破壊的な面の火。冷酷、邪悪。利己主義。嘘。抑制。中傷。悪意。 |