「火」の「地」の部分を表わしてます。「火」の燃料とも言えます。北極周辺の天空の4分円の1つ(亜細亜)を支配します。

「王女」の眉からは炎のように流れ出ている公正の羽根が見られます。彼女は裸身であり、手には「太陽」の平円盤を先端に付けた棒を持っています。そして彼女はその形がヘブル文字の「ヨッド(I)」を思い起こさせる波打つ炎の中で跳躍しています。カード下には虎(獅子と同属の「火」のケルブ)が見えます。虎は彼女の首に尻尾を巻き付けています。このカードは「火の神」であり、処女の「女司祭(生命の始まり)」の踊りを表わすと言われています。それは、彼女が春の「火」の象徴である雄羊(春が始まるのは「太陽」が雄羊の宮、即ち、「白羊宮」に入る時です。同宮は活動の始まる宮であり、「火」の性質を持ちます)の頭で飾られた黄金色の祭壇(カード左下)に仕えているためです。

このカードに象徴される人(女性)の特質は極めて個性的です。彼女は才気に溢れ、そして大胆です。彼女は彼女本来の活動力とエネルギーによって彼女自身の美しさを作り出します。彼女の持つ性質の影響力は、見るものに美の感銘を与えます。怒り、または愛においても、彼女は突然であり、激しく、そして容赦がありません。彼女は彼女の領域に入る全ての事を焼き尽くします。彼女は野心的で、向上心があり、完全に熱狂しますが、屡、不合理になります。彼女は侮辱を決して忘れません。彼女の中に見る事が出来る忍耐に属する唯一の性質は、彼女が復讐するための待ち伏せに見せる忍耐力です。

「品位(格式)」が悪いとこれらの質の欠点が現れます。彼女は表面的で、芝居がかり、全く浅はかで、虚偽的になります。しかし、彼女は自分がそう言う性格であるとは思いません。何故ならば、彼女が自分自身を完全に信じているためです。それは、彼女が単に癇癪を起こしていると言う事が、極平凡な第三者から見て明らかに分かるような時でさえそうです。彼女は残酷であり、信頼できず、不誠実で、横柄です。