タロットデックの紹介

『タロット』は世に多くの種類が出回っていますが、ここではその中から『ウェイト版タロット』と『トートタロット』とを紹介します。

(どちらも有名な『タロット』なのですが、初心者の方は『ウェイト版タロット』を選択した方が学び易いかと思います。)

  • ウェイト版タロット
  • トートタロット

実践前に自分が使う『タロット』を決め(ここで紹介しているものは一例なので、勿論、それ以外でも構いません)、それぞれのカードが持つ象徴性、それに関する知識を得ておくようにしましょう。

それぞれのカードが示す(占い上の)意味()を憶える(※※)と言うと適切ではないのですが、最初はそれでも構わないと思います。

( 優しい解説書の中でカードについて紹介されている(単純な言葉で示されている)「意味」は、「カードそのものの意味」としてではなく、占いの道具として使うのであれば、占いの上で「カードを理解、解釈する上での手助け(目安)となるもの」として捉えておくと良いかと思います。)

(※※ 実際にはカードの(単純な言葉で示された)「意味」を憶えると言うのは重要な事ではありません。重要なのは、象徴性をきちんと(知識的、感覚的に)学び、自分の直感的な部分の働きによって目の前のカード(Card or Cards)から感じ取った事を意識に引き上げて自分なりに解釈(※※※)出来るようになる事です。(カードに付けられた「意味」のようなものを憶え、頼るのではなく、こちら(象徴を理解し、そこから湧いて来るものを汲み採れるようになるの)が本道です。)しかし、入門者が行き成りそれを行うと言うもの少々無理があるのではないかと思われるので、最初は「意味」を憶えるところから入った方が簡単かと思われます。その後、知識を得るに留まらず、感覚的な把握を深める事を目指せば良いと思います。勿論、中にはカードの解釈の仕方をきちんと扱っている解説書もあるので、それが難しくないと言うのであれば最初からそちらでも構わないと思います。いずれ必要になるものですので。)

(※※※ カードの解釈については、確り学んだ基本的(伝統的)な解釈の仕方を踏まえた上で、それを大きく逸脱する事がなければ(時には逸脱する事もあるかも知れませんが)、自分なりの理解、解釈の仕方があっても構わないのではないかと思います(象徴は切り口の角度で見え方が変わります…象徴ですので)。勿論、象徴に対する研究(瞑想なども含む)を行ったり、無意識の言語、感覚を感じ取る力を身に付けた上での事となりますが。)

― ウェイト版タロット ―

「A.E.ウェイト(Arthur Edward Waite)」考案の『タロット』です。絵は「パメラ コールマン スミス(Pamela Colman Smith)」です。

「ライダーウェイト版」「ライダー版」と言う呼び名もあります。「ライダー社」から発売された事に基づいた呼び名のようです。

有名な『タロット』です。『タロット』に触れた事がない人でも目にした事があるのではないでしょうか。

解説書が多く、学び易い(情報がなくて困ると言う事がない)ので、始めて触るタロットとしては最適なものであるかと思います。

また、変な癖も無く、使い易いと言う点も入門用に適していると言えるかと思います。

(普通に使っていると当たり前のようになっていて忘れがちですが、)従来のものとは違い、「力」と「正義」との順番の入れ替えが行われています(これは既に標準扱いなので、使っていて全く気になりません)。

『ウェイト版タロット』の個々のカードについては以下で扱っています。

― トートタロット ―

「A.クロウリー(Aleister Crowley)」によって考案された『タロット』です。絵は「レディ フリーダ ハリス(Lady Frieda Harris)」です。

「象徴」が(分かり易いものから暗に示しているものまで)多く詰め込まれているので、その分、勉強が必要になります。

また、クロウリーの思想が組み込まれているので、そう言った部分も知る必要があります。

(この『タロット』はクロウリーが提唱する(既に訪れた)新しい時代「ホルスの永劫」、その考えが反映された『タロット』です。これに従えば、従来の『タロット』は古い時代「オシリスの永劫(キリスト後の2000年期)」の『タロット』であると言う事になります。当然、従来の『タロット』は「過去」であり、『トートタロット』ではそれが終わった後の新たな時代(サイクル)を語っている事から、個々のカードで表してる内容も違って来ます。双方ではカードの並び順も異なります。「ツァダイは星に非ず」と言う事で、『トートタロット』では「星」が「ツァダイ」から「ヘー」、(交換先として白羽の矢が立った)「皇帝」が「ヘー」から「ツァダイ」に入れ替えられています。このような事から、従来の『タロット』に慣れていると、使い難さを感じる部分はあるかと思います。しかしながら、クロウリーの思想を学び、受け入れ、その上で使い慣れれば、問題なく扱えるようになるかと思います。)

扱いの難しさを考えると、先ず、一般的な『タロット』を勉強し、これはそれからにした方が良いかと思います。最初に手に取る『タロット』ではないと思います。

但し、象徴面では優秀であり、絵も貧弱さはなく、『タロット』としてはとても良く出来ていると言えます。(初心者向きではないのですが、)そう言った点ではお薦めの『タロット』です。(因みに、絵の好き嫌いで言えば、個人的には実用的な『タロット』の中では最も気に入っています。)

『トートタロット』の個々のカードについては以下で扱っています。

カウンター
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