The Four Threes (4枚の3) ― トートタロット

「生命の樹」の「ビナー」に関係しています。それぞれの中に「理解」の象徴性が表わされています。その観念は豊かになり、三角形が公式化されて(生み出されて)います。それぞれの場合おいて、観念は決して転倒する事のない、子供が生まれる事が出来る、確かな安定性を持っています。

「棒の3」はそれ故に「美徳の主」と呼ばれます。意志と支配の観念は特性の中で解釈されるようになりました。

「杯の3」は「豊潤の主」と呼ばれます。愛の観念は結実へと至りました。

「剣の3」は「悲しみの主」と呼ばれ、分割や変わり易さ(不定)の観念、物事の「風」の特質の観念が現れています。ここに「ビナー」の暗さと「イシス : Isis」の悲しみが思い出されます。これは個々人の失望や不平に左右される一般民衆の悲しみではなく、それは全世苦、普遍的な悲しみであり、それは憂鬱の特性です。

「万能章()の3」は「作業の主」と呼ばれ、「地」の観念の結末と、力の結晶化の結末を示します。

(何故か「2」と「3」に於いてのみ「万能章 : Pentacles」と書かれていました。その他は全て「ディスク : Disks」です。)

「4枚の3」では「生命の樹」を十分に下った事により、各スートの間に非常に明確な差が生じています。

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