「生命の樹」の「コクマー」に関係しています。「ケテル」は完全に隠されているため、「コクマー」が最初の顕現であると言えます。そして、(「エース」は元素の根源でしたが、)初めて元素が元素そのものとして顕現するのがこの「2の札」です。ここでの四大元素は、どのような影響によっても汚されていません。それ故に、元素は元来の調和の取れた状態で現れます。

「棒の2」は「支配の主」と呼ばれ、「火」のエネルギーを表わす「火」の最良で最高の形です。

「杯の2」は「愛の主」と呼ばれ、「水」のエネルギーを表わす「水」の最良で最高の形です。

「剣の2」は「平和の主」と呼ばれますが、しかし「風」の性質を持つ剣はとても激しく活動的であると言えます。以前は「回復した平和の主」と呼ばれていました。

「万能章(※)の2」は「変化」と呼ばれ、以前は「調和のとれた変化の主」と呼ばれていました。このスートは「地」であり、王女(「IHVH」の最後の「H(ヘー)」)と関係があります。「地」は霊の王座であり、底へと着くと、直ちに、再び頂部へと現れます。故にこのカードは自らの尾を咥えた蛇(ウロボロス)の象徴性を示します(原文では "the serpent of the endless band(終わりのない環の蛇)"と書かれています)。

(※何故か「2」と「3」に於いてのみ「万能章 : Pentacles」と書かれていました。その他は全て「ディスク : Disks」です。)