「地」の宮の「水」の部分、この元素の母としての機能を表わします。「人馬宮」の21度～「磨羯宮」の20度を支配します。彼女は、通常、高次の面に於ける受動性を象徴しています。

彼女は植物の生命の上の王座に座り、背景を熟視しています。そこでは穏やかな曲がりくねった川が砂漠を通り、肥沃を齎します。オアシスは荒野の中に出来掛けています。彼女の前には球体の上に乗った山羊が立っています。「大いなる業」は肥沃であると言う教義との関連がここにあります。彼女の鎧は小さな鱗や硬貨から成り、そして彼女の兜は野生の「山羊(the markhor : マーコール)」の大きな螺旋形の角で飾られいます。彼女は右手に、立方体を上に乗せた笏を持っています。その中には三次元の六芒星が入っています。そして左腕には彼女に相応しいディスク、輪と円が組み合わさった球が抱えられています。このように彼女は創造の「大いなる業」に参加する事への抱負(参加したいと言う物質の願望)を表わしています。

このカードに象徴される人(女性)は、穏やかな性質の中の最高のものを持っています。彼女は野心的ですが、しかしそれは役に立つ方向に於いてのみです。更に、愛情、優しさ、心の広さの限りない蓄えを持っています。彼女は優れた知性もなく、それほど利口とは言えませんが、本能と直観力は必要に足る以上のものです。これらの人は穏やかで、勤勉(勤労)で、現実的で、分別があり、家庭的ですが、しばしば(無口でで控え目な形での)好色であり、そして堕落して仕舞う事さえもあります。彼女にはアルコール、麻薬乱用の傾向があります。それはまるで逃げ出す事によって、唯一、彼女ら本来の幸福を認識する事が出来るかのように…。

「品位(格式)」が悪いならば、彼女は鈍感で、卑屈で、愚かになります。彼女は労働者と言うよりも寧ろ齷齪働く人です。それらのための人生は純粋に機械的なものであると言え、彼女は、彼女に定められた運命より上へと上がる事は出来ませんし、また、上がろうともしません。

カードの中の全てのシンボルは「地球」の暖かさと多産の側面を象徴しています。