「地」の「風」の部分を表わし、その元素の開花と結実を示します。「白羊宮」の21度～「金牛宮」の20度を支配します。

この彼の姿は瞑想的です。彼は明瞭になった「地」の元素です。彼は軽い鎧を身に着け、頭には雄牛の頭の冠飾りが付いた兜を被っています。彼の戦車は一頭の雄牛(「地」)によって牽かれています。この動物(雄牛)は「地」の元素にとって特別に神聖な存在です。彼は左手に地球に似た球体である彼のディスクを持っています。恰も農業に関連する計画を暗示するかのような数学的象徴が印されています。彼は右手に球形が付いた笏を持っています。その球形の上部には「大いなる業」の完成の象徴である十字架があります。これは、霊自体の生命を維持するものである植物を元素の素材から見える所へ齎す事が彼の機能だからです。

このカードによって象徴される人(男性)は、実際問題に於いて最も堅実なものに集中される大きなエネルギーのそれです。彼は精力的で忍耐強く、有能な経営者(管理者)、確りとした根気の良い労働者です。彼は有能であり、独創性があり、思慮に富み、用心深く、信頼が出来て、容易には動じません。彼は絶えず、有り触れた物の新しい使用法を捜し、そして、ゆっくりと、着実に、良く考えられた計画で彼の環境を彼の目的に適応させます。

彼は凡そ完全に感情が欠けています。幾分神経質であり、鈍感に見える事もあるかも知れませんが、しかしそうではありません。それは彼が彼の視野を越える考えを理解するための努力を行わない事により現れます。彼はしばしば愚かに見えるかも知れません。そして、より精神的なタイプ対して腹を立てる傾向があります。彼は怒り難くありますが、もし怒り出したなら、それは宥め難くいものです。

このカードにおける善と悪の「品位(格式)」の区別はとても難しいものです。ただ、「品位(格式)」が悪い場合に於いては、彼の特性の質と量は共に幾分か下がると言う事だけは言えるでしょう。他の者の彼への反応は、その者達自身の気質に大きく依存しています。

このカードは大地から植物へ力を運んでくる機能を表わします。それは、不変の精霊そのものです。