「地」の宮の「火」の部分を表わします。特に山岳、地震、重力の現象に関連しています。しかし、それは生命の生産者とされる「地」の活動を表わすものでもあります。「獅子宮」の21度～「処女宮」の20度を支配し、そしてこの事から農業と大きく関係しています。この戦士は背が低く、頑丈な体格です。彼はとても強固な装甲の鎧を着ていますが、彼の雄鹿の頭の頂を持つ兜は、その部分が後ろに跳ね上げられいます。何故ならば、この時点に於ける彼の働きが食料の生産だけ制限されているからです。このため彼は殻竿(稲、麦の穂を打つ道具)で武装しています。彼は持つディスクは非常に確りとしたものです。それは食物(栄養物、栄養作用)を象徴します。このような特徴は彼の馬によって支えられています。この馬は「シャイア(shire horse)(大型で強力な荷馬車馬)」であり、それは他の騎士の場合とは異なり4本の足で確りと立っています。彼は肥沃な土地の隅々まで馬に乗り進みます。遠くの丘でさえ耕され畑になっています。

このカードに象徴される人(男性)は、鈍く、重く、物質的なものに心を奪われる傾向があります。彼は精を出し、我慢強い人ですが、しかし最も密接に関わる事柄でさえ知的な理解する事は殆どありません。彼の成功は本能か自然を模倣した結果においてのものです。彼は独創性に欠けています。彼の「火」は成長の過程の燻っている「火」です。

「品位(格式)」が悪いと、絶望的に愚かで卑屈になり、自身の問題にさえ全く見通し出来ず、また自分以外のものに知的な関心を持つ事が出来なくなります。彼は他人の優位な状態を直感的に感じ、無作法で無愛想で(鈍感ではあるが)嫉妬深くなります。そこには自分を良くするための勇気も知力もありません。彼は常に苛々し、取るに足りない事柄を弄んでいます。彼は自身に何が訪れようとも、妨害を行います。そして、それを台無しにして仕舞います。