「地」のスートにおける「ゲブラー」は、他の「スート」に於けるものと全く同様に、四大元素の崩壊を示します。これは「金牛宮」に於ける「水星」の支配により強められ、争いの類のエネルギーとなります。「金牛宮」を狂わせるためには非常に強力な「水星」が必要となります。故に、本来の意味は「労働に適用される知力」であると言えます。

この表象は「逆五芒星」を形成する5個のディスクであり、正に物質の基礎における不安定を表わしていると言えます。その効果は地震の効果です。しかし、それらは5個の(描かれた記号から見ても分かるように)「タットワ : Tatvas」(「アカシャ(虚空)(黒(濃い紫の場合もある)の卵形)」「ヴァユ(大気)(青い丸形)」「テジャス(火)(赤い正三角形)」「アパス(水)(銀の横倒しの月形)」「プリティヴィ(大地)(黄色い正方形)」)の代表でもあります。これらは、とても低い次元で、でなければ完全に崩壊してしまうであろう有機的組織体を纏めています。背景は怒っており(険悪であり)、黄色の模様も持つ不快な赤です。一般的印象は、激しい緊張の一種です。さらにこの表象は、長く続く休止(無活動)の意味を含みます。即ち、長引く不活発さでの緊張感であると言えます。