このカードは「水」の領域における「ケセド」に関係します。ここ、「深淵」の下で、この元素のエネルギーは規制正しく、平衡を保ち、(差し当たり)安定してはいますが、その概念の根源の純粋さは失われています。

「巨蟹宮」における「月」に配属されます。「巨蟹宮」は彼女(「月」)自身の宮です。しかし「巨蟹宮」自身がそうであるように、これは幾らかの弱さ、欲望の放棄を暗示します。これは快楽の果実の中へと腐蝕の種子を導き入れ易い状態です。

海はまだ見えていますが、しかしその表面は波立たされており、そして、4個の杯は、その上に立ち、最早、それほど安定していません。「水」が湧き出る蓮は、多数の茎を持ち、まるで2個組(「dyad : ダイアド(2個1組、2者間の関係)」)の作用が増大した力を持つ事を示すかのようです。「4」と言う数は2個組(ダイアド)の顕現と統合ではありますが、それはまた、強められた固体(杯)によって、密かに破局を準備しています。