XX. The Aeon (永劫) ― トートタロット
四大の「火」に配属され、ヘブル文字の「シン(歯の意)」に対応します。
従来のカード、伝統的なカードである「天使」、または「最後の審判」と呼ばれていたものは成され、そして「新しき永劫」の訪れと共にカードも必然的に新しくされました。
このカードの上部を覆っているのは無限の可能性を示す星の女神「ヌイト : Nuit」です。
その下に見える翼を持った火の球は彼女の配偶者「ハディト : Hadith」です。この火の球は永遠のエネルギーを表わし、翼は推進力を象徴しています。彼は偏在的な視点であり、唯一の哲学的に条理に叶った真実の概念です。
「ホルス : Horus」はこの両者(「ヌイト」と「ハディト」との)の結婚によって生まれます。
彼(「ホルス」)は「ヘル=ラ=ハ : Heru-ra-ha(太陽の息)」と呼ばれます(Heru = 「ホルス」)。彼は二重神格を持ち、外交的な形では「ラ=ホール=クイト(Ra-Hoor-Khuit)(戴冠した征服する子、ホルス)」(顕現した宇宙)であり、受動的、内向的な形では「ホール=パアル=クラアト : Hoor-Paar-Kraat(子なるホルス)」(隠された宇宙)です。「ホルス」は太陽的性格を持ち、黄金色の光となって進むとされています。「ヘル : Heru」は大天使「フル : Hru」と同一です。
カードの最下部には花を暗示する形でヘブル語の「シン」が描かれています。
その花の先端の3つの部分、ヘブル文字の「ヨッド(I)」には「新しい永劫(ホルスの永劫)」の真髄に触れるのを目的とした3人の人間が入り込んでいます。
「シン」の後ろには「天秤宮」が象徴的に表わされています。これは「次の永劫」の前兆です。
「ハディト(ミクロコスム : Microcosm)(小宇宙、人間)」は永遠のエネルギーを秘め、立っています(「ホルス」、「ホール=パアル=クラアト」)。
子供の「ホルス」の左手は伸ばされ、開かれていて、これは彼が過去の宇宙を破壊した事と、後継者としてはまだ若過ぎると言う事を示しています。
彼(「ホルス」)は星の女神、無限の可能性の象徴である「ヌイト(マクロコスム : Macrocosm)(大宇宙、全体者)」)に包まれ、足元を「ハディト」に守られています。
番号 | 20 |
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称号 | 永劫 |
生命の樹の小径 | 8 - 10(ホド - マルクト) |
対応ヘブル文字 | シン(数価 300 : 配属 火 : 意味 |
777 キー スケール | 31 |
カードの意味 | 過去に関する最終的決定、未来に関する新しい傾向。明確な手段の獲得を常に示す。 |