XV. The Devil (悪魔) ― トートタロット

トートタロット 大アルカナ ― XV. 悪魔
[ XV. The Devil (悪魔) ]
画像引用元 : U.S. GAMES SYSTEMS, INC. 「THOTH TAROT DECK」

十二宮の「磨羯宮」に配属され、ヘブル文字の「アイン(目の意)」に対応します。

「磨羯宮」は荒々しく、激しく、暗く、盲目的な宮であると言えます。その創造の衝動は、理性も習慣も慎重さも無視します。「アイン」が示すように、このカードは最も男らしい男性のエネルギーです。

このカードは最も物質的な形の創造のエネルギーを表わしています。

「磨羯宮」の支配惑星である「土星」は「自我 : selfhood」と永続性を促進します。「土星」は「サタン : Satan」であり、エジプトの砂漠の驢馬の頭の神「セト : Set」です。そして、「磨羯宮」で「興」となる「火星」がその最高の形である、燃える、物質的な、創造のエネルギーを与えています。

このカードは「パン・パンジェネター : Pan Pangenetor)」、万物の生みの親を表わしています。

中央にヒマラヤ産の「山羊 : the Himalayan goat」が立っています。

山羊の額の中央には第三の目があり、地球上最高で最も神秘的な山々に降り立つ「パン : Pan(牧羊神)」を表わしています。

山羊の螺旋形の角は全てに行き渡るエネルギーの運動を表わしています。山羊の前には翼の付いた球と「ホルス : Horus」と「オシリス : Osiris」の双子の蛇を付けた棒があります。この「カドゥケス : Caduceus」の先は地球の中心へと向かって伸びています。

山羊の後ろにあるのは「生命の樹」です(男根型の樹木)。

樹の背景は絶妙に繊細に、複雑に、空想的に描かれた狂気を表しています。瞑想的な冬の狂気の中で予知されていた神聖な春の狂気です。

透明な根元()には樹液()が見られ、方々に沸き返って飛び跳ねています。「樹」の幹は天を貫き、その周りには「ヌイト : Nuit」の胴体の輪が見て取れます。これは「土星」の輪であり、「サタン」、または「セト」のものです。

(※少し分かり難い表現かも知れませんが、この樹はそれ全体が「直立男根」を表しているものであり、「透明な根元」とは樹の幹(「男根」)の根元に位置する左右の透明の球体(「睾丸」)の事を指しています。そして、「樹液」とはその中の白い生物(「精子」)の事を指しています。)

[ トートタロット 大アルカナ : XV. 悪魔 ]
番号 15
称号 悪魔
生命の樹の小径 6 - 8(ティファレト - ホド)
対応ヘブル文字 アイン(数価 70 : 配属 磨羯宮 : 意味 目)
777 キー スケール 26
カードの意味 盲目的衝動、抗いがたい協力で無節操な野心、誘惑、強迫観念、実施直前の秘密計画。困難な仕事、頑固、硬直、遣る瀬無い不満、忍耐。
カウンター
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