XII. The Hanged Man (吊るし人) ― トートタロット

トートタロット 大アルカナ ― XII. 吊るし人
[ XII. The Hanged Man (吊るし人) ]
画像引用元 : U.S. GAMES SYSTEMS, INC. 「THOTH TAROT DECK」

四大の「水」に配属され、ヘブル文字の「メム(水の意)」に対応します。

このカードは秘儀参入の営みにおいて「水」が果たす精神的な機能、即ち、洗礼や死を象徴しています。このカードは基本的に「水」の絵文字であると言えます。

男は足で十字を、手と頭で三角形を形成しています。この十字架を戴いた三角形は、闇を補うために光が降下する事を表わします。

手足の先と頭部には緑色(「金星」の色であり、優雅さを示す)の円盤が見えます。

水面の上の空気も同様に緑色であり、そこには「ケテル」の白色光線が浸透しています。

男は不変を示すアンクに吊るされています。そしてその足には、創造者にして破壊者、全ての変化を司る蛇が巻き付いています。

注意すべきは、補う要素自身が現れる割合に応じて、見かけ上は暗さと堅牢性が増加しています。その中でも緑色は「金星」の色であり、そこには愛(「金星」)に内在する希望があると言えます。

彼の頭の下、下級な死の暗闇の中では新しい生命の蛇が動き始めています。

このカードは(1つ前の永劫(2000年)である)「キリスト : Christ」であり、「死に行く神」であり、故に「新しき永劫」(「ホルス(Horus)の永劫(『火』)」)に於いてはあまり意味を持たないものである言えます。過去(「オシリス(Osiris)の永劫(『風』)」)の遺物に近しいものです。

このカードは完全な童貞で知能の高い男児の犠牲を意味しています。

彼の後ろにある格子状の正方形は四大元素の銘板であり、自然の全エネルギーの名称と印形を表わしています。

男の下にある暗黒の「深淵」に蠢く蛇で表わされるように、彼の働きによって子供が生まれます。

[ トートタロット 大アルカナ : XII. 吊るし人 ]
番号 12
称号 吊るし人
生命の樹の小径 5 - 8(ゲブラー - ホド)
対応ヘブル文字 メム(数価 40(600) : 配属 水 : 意味 水)
777 キー スケール 23
カードの意味 強いられた犠牲、罰、損失、宿命的、または自発的な苦しみ、敗北、失敗、死。
カウンター
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