VIII. Adjustment (調整) ― トートタロット
十二宮の「天秤宮」に配属され、ヘブル文字の「ラメド(牛追い棒の意)」に対応します。「天秤宮」は「金星」に支配を受け、「土星」が「興」になる宮です。
元は「正義(Justis)」と呼ばれるカードです。このカードは万物の均衡を象徴しています。また、「満ち足りた女性」を表わしています。
中央に立つ女性はエジプトの正義の女神「マアト : Maat」です。そして、「0. 愚者(アレフ - A)」に対応し、それを補完(「ラメド - L」)する女性、女神「ハーレクイン : Harlequin(おどけ者)」であり、踊るように描かれています。
彼女は爪先で立ち、正確に均衡を保った姿をとっています。
彼女は頭巾に「マアト」の二重の真理の駝鳥の羽飾りを付けています。
そして、そこからは天秤を吊るす鎖が掛けられています。
額には生と死の主である蛇を模った記章があります。
彼女は宇宙の不均衡の要素全てを支配します。それは彼女が両手で持ち足に挟んでいる魔法の剣(均衡の十字架)と、宇宙の重さを量る秤(球体)に象徴されています。
彼女は仮面を付けていますが、その表情から彼女がこの事に対して密かに、そして心から満ち足りている事が伺えます。
天秤では、始まりである「アルファ」と終わりである「オメガ」が均衡しています。
彼女は全ての行為の長所を評価し、正確な償いを要求する最後の審判の裁判官です。
「アルファ」と「オメガ」とは2人の証人です。証人は神秘の推移の象徴であり、それにより現実の経験は全て吸収され、より良いものに変質し、剣の働き(統合と分析)によって、さらに進んだ姿になります。それは隠された後光が形作る菱形の中で起こります。この崇高で調整された経験は、後光を通り抜けて次の顕現へと進むものです。
彼女の後ろには球と角錐で出来た玉座があります。
周囲(四隅)には光の球と闇の球とが均衡を保つように置かれ、釣り合いのとれた光を放ち、ベールを張り巡らせています。
番号 | 8 |
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称号 | 調整 |
生命の樹の小径 | 5 - 6(ゲブラー - ティファレト) |
対応ヘブル文字 | ラメド(数価 30 : 配属 天秤宮 : 意味 牛の突き棒) |
777 キー スケール | 22 |
カードの意味 | 正義、寧ろ正確さ、調停行為、決定するまで全行動の保留。物質的事柄において、訴訟、または起訴を示す。社会的には、結婚、または結婚の承諾、政治的には、協定を示す。 |