II. The Priestess (女司祭) ― トートタロット
七惑星の「月(惑星扱い)」に配属され、ヘブル文字の「ギメル(駱駝の意)」に対応します。
「女司祭」は「月」の女神、永遠の処女「イシス : Isis」(処女の月「アルテミス : Artemis」)の最も精神的な姿を表わしています。
このカードは「月」(女性の象徴)を指し、そこには最も純粋で高度な「月」の概念があると言えます。
完全に女性的であり、処女性を持っています。
「ケテル」と「ティファレト」を繫ぐ径に対応し、「中央の柱」にあって、「深淵」を跨ぎ、「深淵」の上にある「至高なる三組(「ケテル」「コクマー」「ビナー」)」と「深淵」の下(「マルクト」側)とを繫いでいます。
「女司祭」は裸身であり、光を発するヴェールを纏っています。
彼女は光であり、光の実質、また、光のヴェールの向こうにある真理であり、光の魂です。しかし、彼女が纏っている光のヴェールの眩い輝きによって、それらは覆い隠されています。
向こう側から、即ち、「根源の無の第三ヴェール」の後ろから見ると、この光は女神「ヌイト : Nuit」であり、顕現、造形の可能性の象徴であると言えます。
彼女は潜在的に豊穣神であり、また、全ての形あるものの背後にある概念でもあります。
「女司祭」の膝の上には(女狩人「アルテミス」の)弓があます。これは楽器でもあり、彼女はその音で獲物を魅惑して狩を行うと言われています。
カードの下部には発生しようとする諸形態、渦巻き、結晶、種子があります。それらの中央には旅人を運ぶ砂漠の船であり、「深淵」を渡って行き来が出来ると言われる駱駝(「ギメル」の意味するところ)が見えます。これらは生命の始まりの象徴です。
このカードは流出した概念が上に存在する「3つ」(「ケテル」「コクマー」「ビナー」)による影響を受け、そして、「深淵」下を下り行く事によってそれが顕現へと至る事を表わしています。
番号 | 2 |
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称号 | 女司祭 |
生命の樹の小径 | 1 - 6(ケテル - ティファレト) |
対応ヘブル文字 | ギメル(数価 3 : 配属 月 : 意味 駱駝) |
777 キー スケール | 13 |
カードの意味 | 純粋で高められた優雅な効果が問題に付け加わる。それ故に、変化、交替、増加と減少、動揺を表わす。 しかし熱中して逸脱し易い。注意深く釣り合いを保たなければ「狂気」に走る可能性がある。 |