六芒星の小儀礼
「六芒星の小儀礼(the Lesser Ritual of the Hexagram)」は、通常、「五芒星の小儀礼」の後に行われます。(「五芒星の小儀礼」を行わずに最初から「六芒星の小儀礼」を行う事も可能です。)
「六芒星の小儀礼」にも「五芒星の小儀礼」と同様に幾つもの類似種があります。ここではその中からの基本的であると思われるものを幾つか紹介します。(各儀礼の呼び名はこちらで勝手に付けたものであり、呼び分けるための便宜上のものです。)
ここでは汎用性を持たせるために「召喚」「追儺」の指定を行わない形で紹介しています。実践する際にはそれぞれの場合に合わせた適切な星型(「召喚儀礼」の場合には「召喚の六芒星型」を、「追儺儀礼」の場合には「追儺の六芒星型」)をそれが必要となる箇所で用いるようにします。
GD版
「黄金の夜明け団」の文書(「イスラエル・リガルディー(Israel Regardie)」による文書)からの紹介です。以下は原文をこちらで翻訳したものです(英語が得意ではないので誤訳があるかも知れません)。分かり易くするために原文を損なわないようにしつつも多少の変更を加えてあります。
クロウリー版
「A・クロウリー(Aleister Crowley)」の『Liber O』からの紹介です。以下は原文をこちらで翻訳したものです(英語が得意ではないので誤訳があるかも知れません)。但し、原文通りではなく、汎用性を持たせるために多少の変更を加えてあります。
一筆書きの六芒星型版
「イスラエル・リガルディー(Israel Regardie)」の文書からの紹介です。「一筆書きの六芒星(Unicursal Hexagram)」を使ったものです。「クロウリー版」では「火」「地」「風」「水」の4種類の「(四大の)六芒星型」が用いられていたのに対し、こちらでは一筆書きの「土星の六芒星型」のみを用いる形となっています。また、「クロウリー版」とは違い「LVXのサイン」の「L」が古い(…)「L」になっています。それ以外は殆ど同じです。以下は原文をこちらで翻訳したものです(英語が得意ではないので誤訳があるかも知れません)。汎用性を持たせるため、及び分かり易くするために原文に多少の変更を加えてあります。
NOTE ― 1
「六芒星の小儀礼」に関しては(特に指定が無ければ)求められた際にどの種類(G.D.版、クロウリー版…など、更には上記で紹介したもの以外)のものを用いたとしても一向に構いません。自分が使い易いものや自分の使用する(これから行う)様式(体系)に合ったものを選択するのが良いのではないかと思います。勿論、行う作業によっては指定されている場合も考えられます。
NOTE ― 2
「六芒星の小儀礼」は英語表記 "the Lesser Ritual of the Hexagram" の頭文字を取り「LRH」とされる事があります。「六芒星の小召喚儀礼」は英語表記 "the Lesser Invoking Ritual of the Hexagram" の頭文字を取り「LIRH」とされる事があります。「六芒星の小追儺儀礼」は英語表記 "the Lesser Banishing Ritual of the Hexagram" の頭文字を取り「LBRH」とされる事があります。