この儀礼は「五芒星の小儀礼」の後に行わなれる。

(i) 真っ直ぐに立ち、足を揃えて、左腕を(身体の)側面に合わせ、右腕を身体の面の上へと送り、棒(杖)、或はその他の魔術武器を(身体の)中心線に合わせて真っ直ぐに保持する。それから東へと面して、そして(以下のように)唱える。

(ii) "I.N.R.I. Yod. Nun. Resh. Yod. Virgo(処女宮)、Isis、万能なる母。Scorpio(天蠍宮) 、 Apophis 、破壊者。Sol(太陽) 、Osiris 、殺害され、そして立ち上がりし者。Isis 、Apophis 、Osiris 、IAO(GR : ΙΑΩ)。"

(iii) (身体が)十字の形になるように両腕を広げて、そして(次のように)発する。"殺害されし Osiris のサイン。"

(iv) 右腕は、肘を直角に保ったまま、上方を示すように上げ、そして左腕は、肘を直角に保ったまま、下方を示すように下げ、それと同時に目で左前腕部を追うように目線を落として左肩の上へと頭部を向けて、(更に右脚は膝を曲げ、その(踵を浮かせて)親指の裏辺りで(右足を)支えるようにし、)そして(次のように)唱える。"Isis の嘆きのサイン。"

(v) 両腕を互いに60度の角度にして頭部上方へと上げ、そしてそれを(頭部を)後方へと(上方を見るように)反らせ、そして(次のように)唱える。"Apophis と Typhon のサイン。"

(vi) 胸の上で両腕を交差させて、頭を垂れて、そして(次のように)唱える。"立ち上がりし Osiris のサイン。"

(vii) 両腕を再び (iii) と同ように広げて、そしてそれら(両腕)を再び (vi) と同ように交差させ、(次のように)唱える。"L.V.X. 、Lux 、十字の光。"

(viii) 魔術武器で東に火の六芒星型を引き(描き)、(次のように)唱える。"ARARITA(※)" 。

(ix) 南に地の六芒星型を引き、"ARARITA" と唱える。

(x) 西に風の六芒星型を引き、"ARARITA" と唱える。

(xi) 北に水の六芒星型を引き、"ARARITA" と唱える。

(xii) (i-vii) を繰り返す(※※)。

※ この言葉(ARARITA(Aleph-Resh-Aleph-Resh-Yod-Taw-Aleph = ARARIThA))は「一は彼(か)の起源である。一は彼の特性である。彼の配列は一である。」( "One is His Beginning: One is His Individuality: His Permutation is One." )(AChD RASh; AChDVThV RASh IIChVDVThV; ThMVRThV AChD.)を意味する(ヘブライ(ヘブル)語の)文章の頭文字から構成されている(「ノタリコン」)。

※※ (i-vii) ― 鍵なる言葉 I.N.R.I. の解析(the analysis of the Key Word I.N.R.I.)。