魔法円と祭壇

魔法円

魔術で用いられる「魔法円」の幾つかを紹介します。「魔法円」は魔術師を保護するものであり、魔術師の作業の境域を示すものです。

「魔法円」を描く際に用いられる道具は(指定されている場合もありますが)特に決まったものはなく、基本的にはどの様なものを用いても構わないと思われます。チョーク、石灰、色つきの砂、短剣や剣(で刻む)…などなど、他にも色々なものが考えられますが、自分の使えるもの、または使い易いものを選ぶと良いでしょう。

「魔法円」はこれらの様に凝ったものでなくとも構いません。行なう作業にもよりますが、例えば、紐による円環であったり、2重円と四方の神名だけでも十分な場合もあります。視覚化が確りと出来るのであれば、それによるものであっても構いません。

「魔法円」は(円の外部に置く)霊の場となる「三角形」と組み合わせて使う事も出来ます。「魔法三角形」は、大抵、3つの辺に神名を書いたものとなっており、通常は東に設置されます。「三角形」は2重にされる事もあります。また、その際の内部の三角形は塩によって作られる事もあります。

祭壇

「祭壇」は術者の作業の堅固な基盤たる不動の意志、及び術者が作業を行なう際に従う法則を象徴します。

「祭壇」は「二重立方祭壇」の採用を良く見掛けます。「二重立方祭壇」は立方体を2つ重ねて作る、10個の正方形の面を持つ「祭壇」です。「祭壇」の高さは術者の臍までの高さが適当なようです。「二重立方祭壇」の場合は1つの立方体の一辺が術者の足元から臍までの長さの半分の長さと言う事になります。材質は樫(厳格)であったり、アカシア(復活)であったりと様々が考えられます。「祭壇」には引き出しや扉などを付けて内部に道具を仕舞えるようにしておきます。ランプ以外の魔術道具は普段はこの祭壇の中に仕舞われます。この引き出しや扉は「祭壇」を簡単に作りたい時は省いても構いません。「祭壇」の表面は黒やセフィロト配色などに塗装したり、上部や側面に様々な象徴を彫ったり(描いたり)します。白や黒などの「アルタークロス」を掛けて用います。「祭壇」は「二重立方祭壇」以外のもの、例えば手頃な大きさの四角柱状の箱などを黒く塗ったものであっても構いません。

「祭壇」は、通常、「円陣」の中央に置かれます。また、場合によっては中央から東よりに置かれます。「祭壇」に道具の出し入れ口がある場合はそれを西側へと向けるようにします(東を前方、西を手前にする)。術者は基本的に「祭壇」の西側に東を向いて立つ事になります。(クリフォト的な魔術の場合は「祭壇」は(東ではなく)北へと向けられます。)

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