「ソロモンの六芒星」は(未使用の)「羊皮紙」に紋章を書き込むだけなので製作は比較的簡単かと思います。これは悪魔が現れるまで白い麻布に包んで衣服(法衣)の下に隠しておきます。そして悪魔が現れた時に見せて、彼らを服従させるために使用します。必須です。

「ソロモンの五芒星」は金、または銀で作らなければなりません。これは術者の保護と、悪魔への命令に使用します。必須です。

「ソロモンの五芒星」の製作がどうしても不可能だと言う場合は、簡略版「Sigil(シジル)」と同様に(未使用の)「羊皮紙」に書き込んでこれを製作します。線の色ははっきりとは指定出来ませんが、黒、または金や銀を用いると良いかと思います。簡略化したものでも、ないよりは増しかと思います。

「ソロモンの魔法の指輪、またはディスク」は金、または銀で作らなければなりません。これは顔の近くに置く事で、悪魔の吐き出す炎や、硫黄の息から術者を守ります。召喚(喚起)する悪魔が炎を吐いたり、硫黄の息を出したりする者である場合は必須となります。それ以外の場合では使用しない可能性もありますが、何かあってからでは遅いので、召喚の際には装備しておく事を勧めます。「ソロモンの魔法の指輪」(の場合)は召喚(喚起)儀式時に術者の左手(の中指)に付けておきます。装備推奨です。

「ソロモンの魔法の指輪、またはディスク」の製作がどうしても不可能だと言う場合は、「ソロモンの五芒星」と同様に簡略化して、(未使用の)「羊皮紙」を用いて製作します。その際の線の色については、こちらも、はっきりとは言えませんが、黒、または金や銀を用いると良いかと思います。簡略化したものが実際に効果があるかどうかは分かりませんが、気休め程度にはなる事と思います。

「真鍮の容器」と「ソロモンのシークレットシール」とについては『ゲーティア』に書かれていたため扱いはしましたが、実際にはここから先で使用する事はありませんので、これらについては製作を省いて構いません。(これから行う作業は、ソロモン王のように悪魔を「真鍮の容器」へと封じて使役すると言ったものではなく、悪魔を「魔法三角形」へと呼び出し、命令を行い、退去させると言った形のものとなります。)

この「真鍮の容器」と「ソロモンのシークレットシール」との使用を見送ったのは、製作するのに大きな手間と時間とを要する事、不明な点が幾つかある事、そしてそのような「真鍮の容器」を用いなくとも(「魔法三角形」を使う事により)不都合なく悪魔召喚(喚起)が行えると言う事からです。

「真鍮の容器」は「悪魔」を召喚(喚起)するための容器としてだけでなく、「悪魔」が中々出現しない時や言う事を聞かない時に「悪魔」を脅迫するための道具としても使用する事が出来ます。その際には「印形」を「真鍮の容器」の中に入れて「封印」してしまうか、その素振りを見せるかします。しかし、これが本当に必要とされる機会は滅多にないものと思われます。