このカードは「水」の「スート」に於ける「ホド」に関係します。それ(「ホド」)は「水星」の影響を示しますが、しかしこのカードが「双魚宮」における「土星」に関係するため、これ(その影響)は力ずくで負かされます。「双魚宮」は穏やかですが、澱んだ「水」であり、そして、「土星(鈍重な惑星)」は完全にそれを(その力を)鈍化し、弱めます。「水」はもはや海として現れず、水溜りとなっています。そして、このカードには前の(「7」の)カードにあった如何なる繁栄期もありません。蓮は太陽と雨の不足のため萎れて、そして土壌はそれら(蓮)に毒を与えます。たった2つの茎だけが花を咲かせています。杯は浅く、古く、そして壊れています。

杯は3列(行)に配置されていますが、上の列(行)の3個は全くの空です。「水」は2つの花から中央の列(行)の2個の杯へと滴り落ちています。そして、それらはより下の列(行)の2個の杯へと滴りますが、それらを満たすには至っていません。

このカードの背景は、耕作の出来ない非常に広大な地域の水溜り、或は潟(外海と分離して出来た湖)です。それらの広大な荒廃した土地では、唯一、病害と毒気だけが栄える事が出来ます。「水」は暗く濁っています。水平線は、冴えなく、黄色がかった光があり、その上から藍色(「土星」)の鉛色の(重苦しい)雲によって押し下げられています。(下位に来て「中央の柱」から逸れた)前の(「7」の)カードと(この「8」のカードとを)比較すると、それは対極的、また補完的な過ちを表わしています。