このカードは「水」の「スート」に於ける「ネツァク」に関係します。ここに釣り合いの不足から起こる何時もの弱さが再発します。

「天蠍宮」における「金星」に支配されます。この宮に於ける「金星」の品位(格式)は「敗」です。「金星」は銅(赤褐色)の惑星であり、これは、「外部の輝きと、内部の堕落(腐敗)("external splendour and internal corruption")」と言う言葉を思い起こされます。蓮は有毒となり、鬼百合のように見えます。そして、「水」の代わりに緑の粘液が花から流れ出て、溢れ、海を悪い空気を出す沼地に変えています。(「ネツァク(7)」における)「金星(7)」は「7」と言う数の作用を強めています。

杯は虹の様な色(玉虫色)で、同様の(堕落の)観念を具現します。これらの杯は、残りの杯よりも遥かに大きく最も低い杯の上方で、2つの下向きの三角形が組み合わさった形で配置されています。

このカードは殆ど、「6」のカードに対する「邪悪で反発する」イメージだと言えます。これは、秘蹟が冒涜され売春婦と成り下がる事が、逃れられない程の容易さであると言う事を思い出させるのに有益です。(「ネツァク」のように)最高者「ケテル」との直接の接触を失い、「中央の柱」の微妙な均衡から少しでも逸れれば、直ちに、自然の神聖な謎は罪悪感の持つ淫らで恥ずべき秘密になります。