甲冑に身を包んだ『死神』が馬に跨り行進しています。

『死神』は白い薔薇が描かれた黒い旗を手に持っています。この薔薇は生命を象徴する神秘の薔薇です。

「死神」の通った後には倒れている人が、「死神」の行く先には倒れ行く子供と女性の姿が見えます。高僧は手を合わせて「死神」を待っています。

「死神」の向こう(背景)には2本の柱の間から昇りつつある「太陽」が見えます。「太陽」は不死、永遠の象徴です。

このカードは1つの終わりとそこからの旅立ち、死と再生を示しています。

正位置では、終わり行く事を表わし、逆位置では、終わりからの始まりを表わします。(但し、正位置と逆位置の解釈が全く逆になっている場合も見られます。個人的にはその(逆の解釈の)方が違和感が少ないような気がします。)

このカードの意味の中に見られる「回復」は、「一度失敗した事から再起し新たに始まる」と言う意味のものです。