ウェイト版タロット

「A.E.ウェイト(Arthur Edward Waite)」が考案した『タロット』です。絵は「パメラ コールマン スミス(Pamela Colman Smith)」によるものです。

デックの内訳

大アルカナ22枚、小アルカナ(WANDS, SWORDS, CUPS, PENTACLES)56枚の計78枚から成ります。

  • 大アルカナ : 0, I~XXI : 22枚
  • 小アルカナ :
    • 棒(ワンド)のスート : KING, QUEEN, KNIGHT, PAGE / ACE, II~X : 14枚
    • 杯(カップ)のスート : KING, QUEEN, KNIGHT, PAGE / ACE, II~X : 14枚
    • 剣(ソード)のスート : KING, QUEEN, KNIGHT, PAGE / ACE, II~X : 14枚
    • ペンタクルのスート : KING, QUEEN, KNIGHT, PAGE / ACE, II~X : 14枚

『ウェイト版タロット』では「小アルカナ」の「コードカード(人物札)」が [ KING, QUEEN, KNIGHT, PAGE ] の4種になっています。

『ウェイト版タロット』では「小アルカナ」の「スモールカード(数札)」が、伝統的なものとは異なり、全て絵札となっています。

照応の入れ替えと、配列順の入れ替え

『ウェイト版タロット』では「正義」と「剛毅(力)」との照応先が入れ替えられています。加えて、「正義」と「剛毅(力)」との配列順(付けられていた番号)も入れ替えられてます。それまでの配列(伝統的な配列)が、「正義」が「VIII」、「剛毅(力)」が「XI」であったのに対し(古くは他の配列順もありますが)、『ウェイト版タロット』では「正義」が「XI」、「剛毅(力)」が「VIII」となっています()。

( ウェイトは照応先の入れ替えと共に、カードの配列順まで変更しましたが、何故、彼が配列順まで変更したのか、理由は良く分かりません(ウェイトについては詳しくありませんし…)。『トートタロット』においても『ウェイト版タロット』と同様に(『ウェイト版タロット』の「正義」と「剛毅(力)」とに相応する)「調整」と「欲望」との照応先が入れ替えられていますが、こちらは配列順(付けられている番号)については伝統的な並びのままとなっています。また、同『トートタロット』では「星」と「皇帝」との間で照応するヘブライ文字(「小径」)の入れ替えが行われていますが、やはりこちらも配列順はそのままです。カードの照応が変わったからと言って配列順を変える必要はないとの考えのようです。これは個人的にもそう思うところです。何故、ウェイトが配列順まで入れ替えてしまったのか…理解出来ません…。)

正位置と逆位置

展開されたカードの上下が正しい時、その状態を「正位置」と言います。反対に、展開されたカードの上下が逆さの時、その状態を「逆位置」と言います。それぞれで解釈の方向が異なります。

「正位置」は、カードの力(性質、意味、影響など)が正常に発揮される状態です。

「逆位置」は、人によって解釈が分かれるところです。例えば、カードの力(性質、意味、影響など)が十分に発揮されない、消極的な状態、或いはカードが正常に働く時には出て来ないものが表に出て来る状態、或いは正常な状態を否定する働きをする状態、或いは性質が歪んで発揮される状態、或いは(ここまで極端な解釈は余り見ませんが)性質がすっかり反転して発揮される状態など、色々な解釈があります。(「逆位置」の解釈はその時々に任せた読み方で良いように思います。「逆位置はこう読む」と一定の読み方を決めて読もうとする必要はないかと思います。)

「スプレッド」によっては横向きに展開するカードがあるものもあります。横向きに展開されたカードに関しては「逆位置」「正位置」を区別せずに「正位置」として扱います。

(但し、中には右倒れを「正位置」、左倒れを「逆位置」とする見方もあります。また、それとは逆に左倒れを「正位置」、右倒れを「逆位置」とする見方もあります。何でもあり…なのでしょうか…。)

「正位置」・「逆位置」は多くのデックで使用可能です。(但し、人によっては「逆位置」を取り入れていない人もいます。)

各カードについて

各カードの詳細は以下で扱っています。

カウンター
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