浄化と聖別

浄化、聖別を行う方法の紹介です。浄化、聖別には幾つかの方法がありますが、以下はそれらの内の一部です。

聖水による浄化

1つ目は「聖水」による浄化の方法です。以下のように行います。(必要であれば作業の前後に「カバラ十字(Qabalistic Cross)」を行って下さい。)

以上が「聖水による浄化」の方法です。これにより対象から悪しき要素を追い払う事が出来ます。

上記の作業の中にある祈りの部分、聖水による浄化を行う際に用いられる祈りは「ダイアン・フォーチュン(Dion Fortune)」の『心霊的自己防衛(Psychic Self-Defense)』の「防衛の手段 その1(Methods of Defence Part I)」からのものです。(フォーチュンの原文に自分で訳を付けたものです。翻訳を行う際にはなるべく間違いがないようにと手元にある日本語訳資料も参考にはしていますが、それでも英語が極端に苦手なもので自信がないところです。)分かり易くするために(原文通りではなく)多少の編集を加えてあります。

水による浄化と火による聖別

2つ目、今度は別の資料(G.D.系の文書)からの紹介です。対象に対して「水」による浄化と「火」による聖別を施す方法です。この方法では「水」の象徴として杯の水を、「火」の象徴として吊り香炉を用いていますが、吊り香炉がない場合は他の「火」の象徴、例えば棒などを用いて行なっても構いません。以下のように行ないます。

以上が「水による浄化と火による聖別」の方法です。(G.D.系を元にして)かなり簡略化されているようですが、効果は望めるものと思われます。

これは場の簡単な浄化聖別方法としても用いる事が出来ます。その場合は「水」による浄化作業を四方に対して東、南、西、北の順で行い、東へと戻り浄化を宣言し、その後、「火」による聖別作業を四方に対して同じ順で行い、同じく東へと戻り聖別を宣言するようにします。

聖油、若しくは杖による聖別

3つ目も別の資料(「A・クロウリー(Aleister Crowley)」の文書)からのものです。こちらは「聖油、若しくは杖による聖別」の方法です。用いるのは「聖油」「(聖別された)杖」のどちらでも構いません。(「聖油」については「魔術の基礎知識 : 聖水と聖油と香の製法」を参照して下さい。)

「聖油、若しくは杖による聖別」は以下にあるようになります。これは対象物を捧げる神を召喚しつつ行なわれるべきものです。

以上が「聖油、若しくは杖による聖別」の方法です。

本来、「浄化」は「水」によってなされ、「祓い」は「気(風)」によってなされ、そして「聖別」は「火」によってなされるものとされています。ここで用いる「聖油」「杖」は共に「火」の象徴であり、その「火」によって対象物の「聖別」を行っています。因みに、「祓い」には「剣」や「短剣」を用いますが、これらは「風」の象徴であり、先にあった「聖水」は「水」の象徴、「聖水」に使用している「塩」は「地」の象徴です。

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