祈りの6箇月 - 最後の2箇月

「中間の2箇月」を終えたら「最後の2箇月」に入ります。「最初の2箇月」~「中間の2箇月」~「最後の2箇月」と進むに連れて段々と守るべき条件が厳しくなって行きます。

― 最後の2箇月 ―

「祈りの部屋」にいる時間は常に(白い)亜麻布の衣服を身に着けるようにします。祈りの前には常に「香」を焚くようにします。また、「香」を焚く前に「香炉」の灰を(「銅の箱」に)取り出しておきます。これは祈りが終わった後に部屋の外へと運び出す事になります。(部屋に入る前に手と顔とを洗う、罪の告白をする、熱心な祈りにより恩寵を願うなどは全て今まで通りです。)祈りの最後には、「守護天使」が術者の犠牲(捧げ物)を神の前に運んでくれるように、そして双方(神と術者と)の間に立ち、(2箇月の作業の間)術者の助けとなるようにと懇願します。「香炉」の火が次の祈りまでの間に絶えないようにしてから、最初に「香炉」の灰を取り出してあったもの(「銅の箱」)を持ち、「祈りの部屋」を出ます。

「最後の2箇月」はこの祈りを朝昼夜と3度行うようにします。

術者が「従者や召使い」などではない場合は、この時点(「最後の2箇月」)で隣人への奉仕以外の仕事は休止し、妻(や使用人)以外の人間との関わり絶つようにします。(無理な場合でも極力、人との接触を避けるようにします。)そして時間を少しでも多く都合し、神の法を聞いたり読んだりする事に最も多くの時間を使うようにします。

毎日ではない事については以下のようになります。

  • (前の2箇月間と同様に)「安息日」の前夜には断食を行う。また、(同前夜には)全身を洗い、衣服を替える。

これら以外の事についても(特別な指示はありませんが)今までと同様であるものと思われます。

― NOTE ―

「香炉」はそのまま「祭壇」の上に置いておかなければならず、「香炉」の中の灰を(「祈りの部屋」の)外へ出す際は別に用意した「銅の容器」に移し、それを持って部屋を出る事になります。この灰(と炭と)を「香炉」から取り出して箱(「銅の容器」)に移す作業は(祈りを始める前の)「香」を焚く前に行います。そして、祈りを終えた後に(その箱を持って)部屋から出し、庭などの清浄な場所に埋めるようにします。「この最後の2箇月間は特に」との事なので、この期間は頻繁に行った方が良いでしょう。それまでの4箇月は不都合があれば部屋から外へ出すと言った程度で良いかと思います。

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