このカードは「火」のスートの「コクマー」に属し、最も高められた形の意志を表わします。それは理想的な意志であり、一定の対象からは独立したものです。

「白羊宮」における「火星」に配属されます。「白羊宮」は「火星」自身の宮であり、十二宮で最初に位置する宮です。カードの背景は「白羊宮」における「火星」の力を示します。それはフォースの流れを開始するエネルギーを表わします。

この絵が表わすのは交差した2つのドルチェ(Dorje : 鈷(古インドの護身用の武器))です。ドルチェはチベットでは落雷の象徴であり、天の力の象徴でもありますが、それは、創造的な形態としてよりも、寧ろ破壊的な面の方が大きいと言えるものです。破壊は創造的な過程における第一段階(創造のための破壊)でもあります(即ち、ドルチェが示すところは「創造の前の破壊の力(創造のために受け入れなければならない破壊の力)」であると言う事です)。

中心からは6つの炎が出ています。これは「白羊宮」で「興」になる「太陽(「6」)」の影響を示します。これは創造的な意志です。