このカードに於いて「ホド」は大きな助けとなります。それは「ホド」が最も精神的な面に於ける「水星(『ホド』に配属)」を象徴するものであり、そして「水星」が、この十分角(このカード)に属する、そして「太陽」によって統治される「処女宮」を、支配し(「盛」)、且つ高められる(「興」となる)惑星であるためです。それは物質的な事柄に優しく適用される知力、特に農学者、技術者、工学者達を意味します。このカードは形成の転換の出現を示唆したものです。「ディスクの7」は、ある意味では、物質の考えられる限りで最も完全な確立です(「XV. 悪魔」と比較)。最低のものが壊滅し、そして、それ故に最高のものが高まったのです。

これらの最後の3枚のカード(「8」「9」「10」)は、全周期を新たにするだろう爆発を準備しているかのようです。「処女宮」が「ヨッド(Yod)」、生命の秘密の種であり、また処女である地は男根による耕しを待っている事に注目して下さい。このカードの関心は庶民の関心です。「処女宮」における「太陽」の支配権は、その上、新生を暗示します。ディスクは「土占術」の「ポプラス : Populus」の形に配置されています。これらのディスクは、大いなる樹の花、または果実として表わされています。その頑丈な根は肥沃な土地にあります。「ポプラス」の意味は物質的事柄に応用される教養です。