Ace of Disks (ディスクのACE 地の力の根源) ― トートタロット

トートタロット 小アルカナ ― ディスクのACE(地の力の根源)
[ Ace of Disks (ディスクのACE 地の力の根源) ]
画像引用元 : U.S. GAMES SYSTEMS, INC. 「THOTH TAROT DECK」

「地」のエネルギーの始まりです。この「地」に対する受動的で、動けなく、死んでさえいる「邪悪」な元素であると言った考えは、今や、古い概念であると言えます。これは従来の、固定的で、制限を持った「ペンタクル」や金貨(コイン)ではなく、回転の象徴である「円盤(ディスク)」です。

全ての中心(このカードの中心)には「テトラグラマトン : Tetragrammaton」のもう一つの別の形、正しく(型通りに)刻まれた [ 666 ] を含んだ、「太陽」と「月」とを示す、「男根(ファルス : Phallus)」(「野獣の印形(通常は上の円の中心が●)」)が、まるで(「男根(ファルス)」との)均衡を取るかのように「ヴェシカ(the Vesica)」(※1) ― 6のマジックスクェア(※2)が [ 666(大いなる獣の数)(※3) ] になるように、7つの7が加算されて(実際にはあれこれ計算して) [ 156 (※4) ] なる事から(それ(「男根(ファルス)」を囲む「七芒星」)は「ヴェシカ」である) ― に収まっています(※5)。「野獣の印形」の「点」であるべき部分には1である「垂直線」が描かれています。そして、それを足すと(「666 + 1(垂直線)」)「緋色の女(Scarlet Woman)」の数、[ 667(※6) ] が現れます。「野獣の印形」は「七芒星」に囲まれ、「七芒星」は2つの組み合わされた五角形に囲まれています。2つの五角形は外側へと広がり、十角形の境界線を持った10本の輻の車輪を形成しています。それを囲む円の帯の中には [ 12(6 x 2) ] の文字から成る(ギリシャ文字で)「TO MEGA THERION : メガセリオン(『大いなる獣』の意)」の名が全域に亘って刻まれています。この回転する円盤の周辺には6つの翼があります。表象全体は単に、この「新しきホルス(Horus)の永劫」に於いて理解される「地」の絵文字と言うだけではなく、「6」、即ち、「太陽」の数の絵文字でもあります。このカードは、「太陽(ソル : Sol)」と「地(テラ : Terra)」の同一性を肯定します。

(※1 ここでの「ヴェシカ(the Vesica)」は、単なる嚢や浮袋と言うよりは、主語が男根(ファルス)であると思われることから、この場合、子宮、女陰の事かと思われます。「野獣の印形」(「男根(ファルス)」)を「七芒星」(「BABALON」の印形も頂点を下にした同じ「七芒星」であり、「BABALON」は精子の受け皿(「生命の樹」で言えば「ビナー」、即ち、「コクマー」の勢力(精子)を受け、形相を与える者)である子宮でもある)が囲んでいますので。手元にある『トートの書』の日本語訳版では《浮袋》となっていますが、それだとしっくりしません。)

(※2 [ 6 x 6 ] のマジックスクェアの事です。36ある各升に1か36までの数字が入ります。その36升の数字の合計(1から36までの合計)が [ 666 ] になります。)

(※3 [ 666 = TO MEGA THERION(ギリシャ文字で) 300 + 70 + 40 + 5 + 3 + 1 + 9 + 8 + 100 + 10 + 70 + 50 = ThRIVZ(ヘブライ文字で) 400 + 200 + 10 + 6 + 50 ] 。同じく、この計算式も原文では文章内に入っていたのですが、こちらに書き出しました。)

(※4 [ BABALON = 2 + 1 + 2 + 1 + 30 + 70 + 50 = (7 + 7) / 7 + 77+ 77 = 156 ] 。最初の計算式はヘブライ文字での数価を足したものであり、その後の計算式は7つの7を使って [ 156 ] を出したものです。原文では文章内に入っていたのですが、こちらに書き出しました。)

(※5 ここは分かり難い言い回しですが(訳がきちんと出来ていない(上手い表現も、上手い繫ぎも出来ていない)せいでそうなっているだけなのですが)、この部分は中央の「野獣の印形」と、それを囲む「七芒星」との釣り合い、即ち、中央の「男根(ファルス)」と、その周囲の「子宮(ヴェシカ)」との均衡の事を示したいのだろうと思います。そして、[6x6] の魔法陣から導かれる「大いなる獣(666)」ように、7つの7から「BABALON(156)」が導かれる事から、ここでの「七芒星」は「BABALON」であり(因みに、「BABALONの印形」は(言葉で説明するのが難しいので大雑把に言うと)頂点を逆さに持った「七芒星」(このカードにあるのと同じ「七芒星」)であり、中央に「女陰(ヨニ)」が、内側の七角形に「7つの7」が、外側の7つの三角形(突き出た部分)に「BABALON」が一文字ずつ書かれている「七芒星」です)、この一文は「七芒星」と「野獣(666)の印形」との重なりに「BABALON 、子宮、女陰」と「大いなる獣、ファルス(男根)」との重なり(均衡)を見ているのだろうと思います。ここは表現の仕方が優しくないと言うか、分かる人には分かるだろうと言う書き方なので(※7)、そう言った部分を分かり易く直すのは面倒でした。勿論、上手く直せているとは言いませんが…。上手く直せていればこのような補足は必要ありませんので…。

(※6 [ 667 = H KOKKINH GUNH(ギリシャ文字で) = 8 + 20 + 70 + 20 + 20 + 10 + 50 + 8 + 3 + 400 + 50 + 8 ] 。同じく、この計算式も原文では文章内に入っていたのですが、こちらに書き出しました。)

(※7 例えば、『トートの書』の日本語訳版での「ヴェシカ(the Vesica)」の訳は《浮袋》でしたが、これは「分かる人には分かる」と言う部分であり、それが分かっていない事からそのような訳語を使って仕舞ったのだろうと思います。特に専門的な書物の場合に一般的な感覚ですらすらと訳を行っているとそう言ったところで引っ掛かって仕舞う事があります。英語が極度に苦手なので人の事は言えませんが、特殊である事に気を付けずに(或いは眠たい中で)何となく訳しているとそうなる事が多々あります…。そして、大して読み返しもせず、アップロードして仕舞うと言う…本当に人の事は言えません…。)

[ トートタロット : ディスクのACE(地の力の根源) ]
称号 地の力の根源
生命の樹の球 ケテル
配属 -
777 キー スケール 1
カードの意味 物質的利益。力。労働。富。充足。あらゆる意味での物質性。クローリーにとって、このカードは「太陽と地球」、「霊魂と肉体」の同一性の確信であった。
カウンター
^