「水」の「火」の部分、雨と奔流の素早く激しい攻撃、溶解する「水」の力を表わします。「宝瓶宮」の21度～「双魚宮」の20度を支配します。

彼は輝く翼が付いた黒い鎧を身に着けています。この翼は彼の白い軍馬(馬は迅速さを示します)の飛び跳ねて利う姿勢と共に、彼が「水」の最も活動的な面(「水」の中の「火」、水の激しい攻撃性)を表わす事を示しています。彼は右手に杯を持ち、その杯からは「水」の活動宮(「巨蟹宮」)であり、攻撃性を象徴する蟹(「巨蟹宮」の動物)が姿を表わしています。彼の動物象徴(トーテム : totem)は(カード右下に見える)孔雀です。何故ならば、最も活動的な形態に於ける「水」の聖なる顕現の1つが「光輝」だからです。「蛍光(輝き)」の現象との関連も、また、ここにあります。

このカードに象徴される人(男性)の特性は、十二宮の配属に従って、やはり受動的なものです。彼は優美で、文学と芸術の愛好家であり、「金星」(「双魚宮」の「興」となる惑星)の性質、または弱い「木星」の性質を持ちます。彼は受動的な状態に於いて好意的だと言えます。彼は(自分を)引き付けるものには素早く応え、そしてそのような刺激の下では簡単に熱狂的になりますが、しかし彼のそれはあまり長くは続きません。彼は外部の影響に非常に敏感ですが、しかし(それは表面的なものであり、)彼の性質には本質的な深さは伴っていません。

「品位(格式)」が悪いと、彼は官能的で、怠惰で、虚偽に満ちたものになりますが、彼の性質の本質である純潔と清純は持ち続けています。しかし、彼は全体的には、表面的であり､それは深さを追及する事が難しいものです。