このカードは相争う要素を表わす一方、処女である「マルクト」の影響を受けます。杯の配列は「生命の樹」のそれ(「セフィラ」と同じ位置)ですが、しかし杯自体は不安定です。それら(杯)は傾き(特に下位にあって「中央の柱」から逸れたものについては傾きが大きくなっています)、体系全体の端から端まで覆い被さる大きな蓮からの「水」を下へと零しています。

「水」に特有の仕事は(「杯の9」で)完成したため、(ここでの)騒乱は当然の事です。これは「双魚宮」に於ける「火星(争いなどの乱れを齎す星)」の影響に由来します。「火星」は(真偽は別にして)想定される全ての完全さを必然的に攻撃する暴力的で破壊的なフォースです。彼(「火星」)のエネルギーは、「双魚宮」の平和的且つ精神的であるそれと極めて対照的なものです。