このカードはその最も神秘的な原型としての「水」の元素を表わします。それは「棒のエース」に対する女性的補完者と言えるものであり、「棒のエース」が「男根」と「太陽」とに源を持つのと全く同様に、「女陰」と「月」とに源を持ちます。

このカードは「聖杯(the Holy Grail)」の本質的な形態(要素)を象徴します。「ビナー」「偉大なる母」の暗黒の海に浮かんでいるのは蓮(「水」の伝統的植物)であり、2つを1つとして杯を「生命の液体(流体)(the Life-fluid)」で満たしています。「水」「血」「葡萄酒」を象徴しています。これは根源的なカードなので液体は「水」として示されていますが、必要に応じて「葡萄酒」、或いは「血」に変える事も出来ます。

杯の基盤(液体を受け入れる部分)は「月」です。それはこのカードの効力が、妊娠し、自然の第二形態を産み出す事だからです。