召喚・喚起と言う言葉

魔術の中に出て来る「召喚」と「喚起」とはそれぞれ別のものであり、区別されるべきものです。しかし、インターネット上(特に掲示板)を見るとこれらの使い分けがきちんと為されていない場合も多くあるようです。

魔術における「召喚」と「喚起」との違いを簡単に書くと…「召喚」は対象を(円環、或は自身(=円環)の)内へと「呼び入れる」ものであり、「喚起」は対象を(円環、或は自身(=円環)の)外へと「呼び出す(目の前に出現させる)」もの…となります。「召喚・喚起」に見られる誤用は殆どの場合が、本来、「喚起」とすべきところを「召喚」としているものであり、中でも最も多く見掛けるのは悪魔を外へと呼び出す事を指して「悪魔召喚」と表現しているもののようです。この場合、正確には「悪魔喚起」と表現すべきなのだろうと思います。「喚起」の事を指して「召喚」と表現するそれらの人達は、恐らく、「呼び入れる」事と「呼び出す」事との違いを最初から殆ど気にしていないのではないかと思います。そのため(区別を持たないため)、「内・外」「呼び入れ・呼び出し」に関係なく、対象を「呼ぶ」よぶに対して「召喚」と言う(恐らく、彼らにとって馴染みのある方の)言葉を用いて表現しているのではないでしょうか…(推測)。個人的には、出来れば正しく言葉を用いて表現する事が望ましいとは思うのですが、当人同士の間で意思の疎通がきちんと図れている場合も多く、話の上では特に問題はないとも思っています。(因みに、このサイトでは「喚起」と記すべきところを「召喚」と記している場合がありますが、これは、初心者向けの魔術入門サイトと言う事もあり、出来る限り一般的なイメージに合わせるようにと努めているためです。また、一般的なイメージ(言葉の使い方)に合わせる事によって検索対策も狙っています…やはり多くの人に見て欲しいので…。)

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