聖水・聖油・香(香炉)

聖水

聖水は浄化に用いられます。具体的な作り方は以下を参照。

関連リンク : 聖水、聖油、香の製法

聖油

聖油は魔術道具の聖別(聖油は魔術的熱望であり、恩寵でもあります)などに用いられます。また、道具だけでなく術者の額、手首、目の下などにも塗られます。

大抵、「フランキンセンス(乳香)」や「ミルラ(没薬)」の精油などが用いられます。これらは精油を扱っているお店で購入する事が出来ます。ネット通販でも購入出来ます。

作業では「アブラメリンの聖油」が使われる事もあります。具体的な作り方は以下を参照。

関連リンク : 聖水、聖油、香の製法

香と香炉

香は祈りの象徴であり、物質的側面(煙)と精神的側面(香り)を持っています。

香には様々な種類があり、儀式の性質によって使い分ける事がありますが、何から用意して良いのか分からないと言う場合は取り敢えずは汎用性の高い「乳香」か、万能とされる「アブラメリン香」を用意しておくと良いと思います。「アブラメリン香」の具体的な作り方は以下を参照。

関連リンク : 聖水、聖油、香の製法

(材料となる「沈香」は、良いもの(伽羅、黒伽羅)は多少手に入り難いですが、ネット通販で購入可能です(本物かどうか…)。「蘇合香」も手に入り難いのですが、こちらもネット通販で購入する事が出来ます。)

香の形状にはスティック型、コーン型、シード型、パウダー型、樹脂状、木片などがあります。(「沈香」の場合は、粉末の状態で売られているものもありますが、通常は大小の木片や刻んだ状態で売られています。)パウダーや樹脂や木片を使う場合は香炉、香炉灰、香炭(チャコール)を用意しておくようにします。

香炉には真鍮香炉、銅香炉、銀香炉などの種類があります。また、大きさも大きなものから小さなものまで様々あります。因みに、自分は古めかしい小さな(手頃な大きさの)銀香炉を使っています。とあるオークションで落札したものです。

香はどの型の香を使っても良いと思います。スティック型やコーン型は手軽に扱えると言う面では初心者向けだと言えるかと思います。

入手が比較的簡単な中で魔術に適してるのはパウダー型かと思います。火を点けるだけのスティック型やコーン型と比べると、香炉に香炭(チャコール)を置いてパウダーをくべながら焚いて行くので、(香炭はそれようの手軽に使えるものがあるのでそれを使うのですが、それでも)その分、扱いは少し面倒になります。しかし、扱いは少し面倒ではあっても、香の物質的な側面(香煙 = 視覚に働き、そして視覚から心理に作用する)や、霊的な側面(芳香 = 心理に(直接的に)働く)の特徴はこちらの方が良く出ますし、香炉を使って炭にくべるこちらの方が魔術的な雰囲気も強く出ます(魔術のための心的状態を起こすためのセットにもなります)。また、スティック型やコーン型よりも煙が多く出るのですが、煙は視覚による雰囲気を作り出すだけでなく、煙の動きに何かを見る事があったり、幻視のスクリーンになったりもするので、そう言った点でも魔術的に有用です。但し、煙が多い事にも良し悪しがあり、パウダー型の場合、部屋が狭いとそれが部屋に充満するので、煙が苦手だと言う人は他のものを用いた方が良いかも知れません。

(香、特に煙が沢山出るものは、狭い部屋で使うと象徴の意味合いが幾らか変わって来るかと思います。本来、香はその煙が上空に上がって行く事から、天(神の住処)へと祈りを運ぶものとされ、天へと昇って行く祈りを象徴するものです。しかし、天井が特に高くもない室内、狭い部屋での多量の香煙が出ると、それは天に昇って行くものと言うよりは、視覚的には「空間を満たすもの」として映ります。その分、本来の(見た目から来る)象徴性は(その見た目が変わる事により)薄れるかと思います(但し、視覚的な問題なのでない事にも出来ますが…)。その一方で「空間を満たすもの」としての象徴的利用も考えられます(それに用いようと思えば用いる事も可能かと思います)。)

(シードは使った事がないので分かりません。)

香炉灰は仏具店や仏具コーナーにあります。香炭(チャコール)は仏具店や仏具コーナー、お香を扱っているお店で手に入ります。どちらもネット通販で購入する事が出来ます。

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