イメージの視覚化(能動的想像)

イメージを「視覚化」する訓練を行ないます(視覚以外にも応用出来ます)。最初は簡単なものから入りますが、常に大きな集中力を以て行うようにして下さい。

「イメージの視覚化(能動的想像)」の訓練方法

簡単な図形を見て、それを脳裏に焼き付けます。その後、目を閉じ、それを思い起こし、目の前の暗闇に幻視するように試みます。それが出来るようになったら今度は目を開けていても同様の事が出来るように試みます。また、空中に指で図形を描いてその軌跡を幻視すると言った事にも挑戦するようにします。ある程度出来るよになったら徐々に複雑なもの(複雑な形、色、模様など)で同様の事を試みるようにします。

更には何も見ないで簡単な図形を思い起こし、最初に行ったのと同様に幻視を行うように試みます。これも徐々に難しいものにして行くと良いかと思います。心に思い浮かべたイメージを上手く「視覚化」が出来るまで何度も繰り返し行うようにします。目安としては、どのようなものでも様々な角度から自由に「視覚化」が出来て、それが(自身にとって)現実感を帯びた客観的存在として感じられるようになるまででしょうか(即ち、心的内容を自在に外在化出来る(自身の感覚でそう感じられる)ようになるまで)。以上の事と同時に、「視覚化」したものを逆に綺麗に消す試みも行うようにします。

空間にではなく水晶や黒い鏡などに対してイメージを投射して幻視する方法もあります。

視覚以外の感覚について

前述では「視覚化」に絞って書きましたが、こう言った能動的想像による訓練はそれ以外の五感にも同じように用いる事が出来ます。そして視覚以外の(その他の五感の)能動的想像を使った訓練についても、魔術を行う者にとっては非常に有益なものあり、行っておくべきものだと言えます。

感覚を複合させて行う

能動的想像は単一の感覚だけでなく、幾つかの感覚を複合的に用いて行なう事も出来ます。それぞれの感覚で出来るようになったら、次は複数の感覚で出来るように訓練します。そして、最終的には全ての感覚を複合的に用いて能動的想像を行い、自分の出現させたい心的内容を自分の外にあるものとして(即ち、自分と切り離した状態で)現実的に感じられるようになる事を目標として訓練を繰り返し行うようにします。


( ここで紹介した方法は一例であって、当然、これ以外の形式のものもあります。実際には自分にあった遣り方で訓練して行くのが良いかと思います。)

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