中央の柱の行法

「生命の樹」の「中央の柱」の訓練を行ないます。これにより自らの内に流れる力を活性させる事が出来ます。以下のように行います。

中央の柱の行法

1) 自分自身が「生命の樹」を背負って立っているように想像します。この際、自分の中心に「中央の柱」が、右腕に「峻厳の柱」が、左腕に「慈悲の柱」が重なるように想像し、そして「中央の柱」にある5つ「セフィラ」、即ち、「ケテル」「ダアト」(正確には「セフィラ」ではありません)、「ティファレト」「イェソド」「マルクト」のそれぞれが、頭に近い頭上、首の下、心臓(太陽神経叢の少し上)、性器、足へと位置するように想像します。それらの位置を確認したら「中央の柱」の訓練に入ります。

2) 最初に頭に近い頭上(「ケテル」)に輝く白い光を発している球を想像します。そこに自分の中にある神聖な生命力の湧き起こる泉がある事を実感をします。そして、[ AHIH(Eheieh) ] と振動させます。次にそこ(頭に近い頭上の光の球)から輝く光線を首の下(「ダアト」)まで降ろして行きます。首の下にも同様の光輝く球がある事を想像し、[ IHVH Elohim ] と振動させます。更に同様に輝く光線を下へと、心臓のある高さ(「ティファレト」)まで降ろして行き、光り輝く球を想像し、[ IHVH Eloah va-Da'ath ] と振動させます。同様の手順で光線を性器(「イェソド」)まで降ろして行き、光の球を想像し、[ Shaddai El Chai ] と振動させます。最後に光線を足(「マルクト」)まで降ろして行き、光の球を想像し、[ Adonai Ha-Aretz ] と振動させます。これでこの訓練は完了となります。

最初の内はただ光の光線を降ろして行き、光の球を想像し、名前を唱えるだけでも十分であるとされています。そして、慣れてきたら各箇所で留まり、それぞれの箇所について「瞑想」を行うようにします。更にそれぞれの箇所を「ケテル」は白い輝き、「ダアト」は薄紫の領域、「ティファレト」は金色の黄色、「イェソド」は紫、「マルクト」は濃いオリーブグリーン、または真っ黒…と視覚的に見えるようになって来たなら、「中央の柱」は完全に習得したと言えるでしょう。そこまで出来るようになったら次の段階へと進みます。

「中央の柱」を習得出来たら、次は以下のようにし、内に流れ込ん出来た霊的エネルギーの統制を試みます。

3) 「中央の柱」を行い足(「マルクト」)まで達したら、再び意識を頭の少し上(「ケテル」)へと向けます。そして燃え上がる白い輝きを意識し、それを左肩を通って足の方へと降りて行くように想像します。白い輝きが足(「マルクト」)へと辿り着いたら、今度は右足から右肩へと上がって行き、頭の少し上(「ケテル」)まで達するように想像します。これを十分に行えるようになるまで繰り返し行います。そのように出来るようになったら次へと移ります。要領は先と同じです。意識を頭の少し上(「ケテル」)へと向け、白い輝きが顔、胸、腹、と体の前面の中心を通って足(「マルクト」)へと降りて行くように想像します。そして、足元へと達したら、今度は脹脛、臀部、背中、と体の裏側の中心を通って頭の少し上(「ケテル」)へと昇って行くように想像します。これをはっきりと思い浮かべる事が出来るようになるまで繰り返し行います。


この訓練を行う際には、白い輝きを降ろして行く時にはそれに合わせ息を吐くようにし、逆に上昇させる時には息を吸い込むようにすると良いでしょう。

( ここで紹介した方法は一例であって、当然、これ以外の形式のものもあります。実際には自分にあった遣り方で訓練して行くのが良いかと思います。)

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