タロット占術入門 - 後書き

今後

ここでは『タロット』で「占い」を行なうにおいて必要最低限と思われる知識しか紹介していません。より深く詳しく知りたいと思う人は『タロット』について書かれている様々な書籍に目を通す必要があります。

『タロット』関係の書籍は数多くあるので、最初はその中から「質の良いもの」を2~3冊選び、じっくり読むと良いでしょう。色々と触手を伸ばすのはその後からでも良いかと思います。

また、『タロット』による「占い」はある程度の「慣れ」も必要とします。ですので、本を読む事とは別に実践を繰り返す事も忘れないようにしましょう。

ある程度出来るようになってきたら、色々なカードを試すのも良いかと思います。自分に適したものが見付かるかも知れません。

最後は、そのままコレクター道に走るのもありなような気がします。

タロットに関して個人的な事

個人的な話になりますが…自身では(占い以外で『タロット』を使う事はありますが)『タロット』による「占い」は滅多に行ないません。

知識も余りありませんし、苦手だと言う事もありますが…はっきりとした理由は自分でも良く分かりません。他人に頼まれて何度か(頼んで来た人を)占った事もありましたが…やはり気が向かない状態であったと記憶しています…。もしかすると「占い」と言ったもの自体が合わないのかも知れません。

所有しているデックについてはかなり少ない方だと思います。『ウェイト版タロット』『トートタロット(small)』『ゴールデンドーンタロット』など…実際に使用するものしか持っていません。使わないカードをコレクションしている方も見掛けますが、自分はそれとは違うようです。集め始めたらそれはそれで楽しいのだろうとは思いますが…。

作成作業、内容全体、使用した資料について

ページの作成を終え、思うところを率直に言うと…『タロット』は枚数が多いので書くのが大変でした。今思えば『ウェイト版タロット』か『トートタロット』か、そのどちらかにしておけば良かったように思います。両方扱ったせいで作業量が倍化してしました…。

内容に関しては、自分自身が『タロット』に拙い事もあって大半が資料をそのまま纏めただけのものになって仕舞いました()。そこに自分なりの知識、考え、解釈などを殆ど挟み込めなかった事に悔いが残ります。(…そもそも、最初から挟みこめる程のものは持ち合わせていないのですが…。強がりが使う表向きの悲しい言い訳ですので…どうか言わせておいて下さい…。)

( 特に『トートタロット』については、分かり易くなればと思い多少は解説っぽい言葉を挟んではみたものの、その多くの部分は『トートの書(Book of Thoth)』を頼りにしたものとなっています。数冊の資料を用いはしたのですが、『トートの書』に基づいている解説書は「内容の薄いトートの書」と言った感じですし、その他のものにしても、やはり『トートの書』以上のものはなく、その結果、不本意ながらもこのような(『トートの書』に頼りすぎの)感じになって仕舞いました…。因みに、[ Atu ] に関しては、全てではありませんが、その多くの部分が日本語訳本を元に編集、追記したものとなっています。また、英語版から自分で翻訳した部分も一部ですが含まれています。[ Small Card ] と [ Court Card ] とに関しては、日本語訳版を参考にしながら英語版を全て自分で翻訳し、それを編集したものとなっています。(どちらも初心者にとって『タロット』を扱う上で必要性が低いと思われるものに関しては省略しています。例えば、象徴などの説明のための専門的な掘り下げ(知っているに越した事はないが、初心者にとってはここではそこまで必要としていない、今知らなくても問題ないもの、別の機会にでも勉強して掘り下げれば良いかと思えるもの)、天球への展開(馴染みがなく、初心者にとっては必要性が低い(知らなくても構わない)と思える)と関連した話、土占(地占)と関連した話(同)など…は(全部ではありませんが)省略しています。)今後、時間があれば [ Atu ] についても自分の訳を入れて行きたいと思います。)

資料についても、それぞれの解釈の仕方に大小の差異があるため、先に資料を纏めただけと書きましたが、その結果、出来上がったものは一貫性がなく、わかり難いものとなって仕舞っているかと思います…。また、矛盾する箇所もある事でしょう。これも(『タロット』について)自分なりの解釈、考え方の基準が確りしていない事が原因かと思います。

使用した資料の中で、洋書を日本語訳にした資料に関しては、その翻訳が明らかに間違っていると思われる箇所(例えば [ idle ] を [ idol ] と誤って翻訳していたり…など…)については、気が付いた範囲での事とはなりますが、修正を加えておきました。

但し、英語が苦手であるため、その修正したもの自体が正しいか如何かは分かりません。また、当然ですが誤りの全てを取り除けた訳ではないと思います。(本当に気が付いた範囲でだけです。全てを調べた訳ではありません…。)その辺りが気になると言う方は自身で英語から起こすなどして解決を図るようにして下さい。

最後に

最初、魔術サイトと言う事で魔術的な手法を組み込んだ遣り方(カードをきちんと聖別したり、占いの工程に召喚作業を加えたり、そう言った事を含めた形での遣り方)を紹介する積りでいました。即ち、魔術師として行う『タロット』占い、魔術師の技術を使って行う『タロット』占いです。しかし、初心者向けと言う事で、占いの工程が複雑にならないように、出来る限り簡単に出来るようにと思い、結局、普通の『タロット』占いを紹介する事にしました。その普通の『タロット』占いも、やはり、初心者向けと言う事で、簡素な手順、簡単なスプレッドによる方法を紹介するに留めています。本当はもう少し魔術的な手法や、複雑な手法も扱いたかったのですが…。この辺りは多少なりとも後悔があるので、今後、時間があれば脱初級編のような形で追加して行くかも知れません。

最後に、未熟者の取るに足らない「タロット講座紛い」にお付き合い下さり、ありがとうございました。

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