タロットによる占いの実践

カードを用意し、それぞれの意味を憶え、「スプレッド」を憶えたら、愈々「タロット」による「占い」の実践に入ります。以下に順を追って説明して行きます。

1) タロット占いのための用意

「占い」を行なうための場所を確保します。

「占い」を行なっている最中は集中力を高め、質問と関係のない一切の雑念を振り払う必要があります。なるべく邪魔の入らない、静かで、自分が落ち着ける様な場所を選ぶと良いでしょう。

「占い」を行うための台、テーブルなどを用意します。

用意した台の上には適切な布を敷きます。これは必須ではありませんが、カードを傷付けないためにもなるべく用意した方が良いかと思います。専用のものありますが、綺麗である程度の大きさがある布であればそうでないものであっても構いません。

「占い」に使用するカードを用意します。

カードは「大アルカナ」と「小アルカナ」を合わせた全カードを使用します。

これは、慣れない内は「大アルカナ」のみの使用でも構わないかと思います。但し、「大アルカナ」のみの使用だと得られる結果も「大雑把」なものになりがちです。出来れば「小アルカナ」も合わせて使用した方が良いでしょう。詳しい結果を得る必要がある場合には特にそうだと言えます。

その他の準備に関しては、これは人それぞれかと思いますが、必要であれば…身を清める、蝋燭に火を入れる、香を焚くなどの作業を行うようにします。

2) 占う内容(質問)を決める

「占い」を行うに当たり、最初にその内容(質問)を決めます。

質問者が自分ではない場合はこの時点で相手に質問を聞きます。

また、質問の内容は誤解のないようにこの段階で明確にしておきます。

3) カードのシャッフルを行います

テーブルの上にカードを伏せた状態にして置き、それを両手でかき混ぜて行きます(「ウォッシュシャッフル」します)。

(これには、「左手で行う」「時計回りに行う」などとされている場合もありますが、絶対的な決まり事ではないようですし、個人的には余り気にせず自由に行っても構わないように思います。)

その後、カードを集め、裏向きのまま重ねて揃えた状態にします。

4) カードのカットを行う

シャフルを行ったカード(揃えて山にしたもの)のカットを行います。

これは質問者にカードの山を好きなところから分けてもらうようにします。山を分ける数は2つか3つで構いません。

次に、分けたカードの山を元とは違う順序になるように1つに重ねます。

2つに分けたのであれば上、下とあったものが下、上となるようにします。

3つに分けたのであれば上、中、下とあったものが中、上、下となるようにします。(これ以外の順でも元と違えば問題ないように思うのですが…このように書いてあった資料があったので、ここではそれに従っています。個人的にはこう言った事は気にするところになく、意識してその通りにしたと言う事もありません。偶然一致した事はあるとは思いますが…。)

(山を分けてカットを行う際も、資料によっては「左手で行う」とある場合があるのですが、これも特に気にせず、どちらの手で行っても構わないと思います。それにしても…左手、左手と言っているのは何なのでしょう。「左手の方が無意識的なものが働いて云々…」とでも言うのでしょうか。そうだとしてもシャッフルやカットでそのようなものを出したところで大して意味は無いように思うのですが…。)

このカットの場面では、上記のものでは無く、質問者にカードを渡してそれを(「オーバーハンドシャッフル」などで)切り混ぜてもらうような方法を採っても構いません。

(実際のところカットについては混ざれば何でも良いのだろうと思います。これと言った決まりは無い(必要が無い)と思います。)

質問者が自分の場合はカットも自分で行ないます。

カットの際にデックの受け渡しが発生する場合(質問者が自分以外の場合)には、デックを質問者に操作させて自分の手元に戻って来た際にデックの上下が元と反対にならないように、注意します。

5) スプレッド法(展開法)に従いカードの展開を行なう

カードの裏が上に来ている状態でデックの上からカードを取り、カードの上下が変わらないように(即ち、横開き()で)台の上に展開して行きます。

( ここに関しては稀に縦開きも見掛けます。)

展開する際には使用する「スプレッド」の型に合わせ、指定された順に従い配置して行きます。

この時、カードを開きながら(即ち、カードの表が上になるように)置いて行きます。

(そう書いておきながら直ぐ追記ですが…これはカードを伏せた状態のまま配置を行ない、その後、全て並び終えてからカードを表向きに開くと言う方法もあります。)

6) リーディング(読解)を行なう

展開されたカードを読み取り、結果を得ます(得て伝えます)。

読み方としては、全体を大きく掴んでからそれぞれの細かい部分を読んで行っても構いませんし、出来なければ1つ1つ順に読んで行きながら全体を作って行っても構いません。

カードを読む際は既成概念、先入観の一切を排除し、個人的な思考や感情による干渉が起こらないように常に心の状態を中立に保つようにします。そして(可能ならば)象徴を直感的に感じ取って行くようにします。

質問者に伝える場合は内容に対して個人的な偏向性を持たせないように注意しましょう。

リーディングは慣れない内は大変かもしれませんが、何度か行なっていると徐々に楽に読めてくるようになるかと思います。

7) 片付けを行なう

カードを含め、使用したものを片付けます。

カードは人によっては綺麗に並べ直して仕舞う人もいるようです。

後片付けが終わったら作業の終了です。

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