占術関連の書籍

― タロット ―

・ウェイト版タロット(amazon.co.jp)

「A・E・ウェイト」考案の『タロット』です。絵は「パメラ・コールマン・スミス」。

『タロット』を用いた占術の経験者でこれを知らない人は殆どいないのではないかと思わせるくらいに有名なデックです。様々なバリエーションが発売されています。

非常に難の少ない "smooth" なタロットです。

また、有名なだけあってか数々の専門書も出されています。

『タロット』をこれから学びたいと言う人にとっては使い易く学び易い(癖が少なく、学ぶための情報も多い)最適のデックだと言えるでしょう。

カバラ、「生命の樹」を基盤としてはいますが、余りそのようなところを感じさせないところはこのデックの長所でもあり、短所でもあるように思います…。

・トートタロット(amazon.co.jp)

「A・クロウリー」考案の『タロット』です。絵は「レディ・フリーダ・ハリス」。

使用に当たっては『ウェイト版タロット』よりも深い知識を必要とします。学ぶのに時間は掛かりますが、(クロウリーの思想を学んだ上で)慣れれば普通の感覚で(違和感なく)使える事と思います。

この『トートタロット』は非常に優秀なデックだと思います(象徴面で他よりも優れ、絵に貧弱さが一切ないところも個人的には好きです)。ただ、優秀ではあるものの、従来のものとは異なり、クロウリーの思想が組み込まれている事から、その分、特殊であると言え、好き嫌い、扱い易い・扱い難いが人によって別れるデックでもあるかと思います。(『トートタロット』はクロウリーが提唱する新しい時代(「ホルスの永劫」)の到来、その思想を反映させた『タロット』です。これに対し、一般的な『タロット』は古い時代(「オシリスの永劫」、キリスト後の2000年期)のものと言う事になります。一般的な『タロット』と同じ感覚で使うと、そこに何かしらの使い難さを感じる人もいる事と思います。優秀ではあっても安易にお薦めは出来ない『タロット』だと言えます。)

(安易にお薦めは出来ないとは言いながらも、)「クロウリー」が好きな人、興味がある人、『ウェイト版タロット』では物足りない上に「ウェイト」個人が「嫌い」だと言う人にはこちらをお薦めします。

使用に当たっては取り敢えずはカバラ、「生命の樹」、象徴の照応などの勉強から行う事になるでしょう。

『トートの書』も必携となります。

新装版の『トートの書(amazon.co.jp)』も出ています。所持していないので分かりませんが、内容は同じで外装を変えただけのものかも知れません。

・ゴールデンドーンタロット(amazon.co.jp)

「黄金の夜明け団」の『タロット』です。

「S・L・M・メイザース」の『秘教タロット(Esoteric Tarot)』に基づいて「イスラエル・リガルディ」の下で復刻されたものです。絵は「ロバート・ウォング」です。

本格的な『タロット』ですが、絵そのものは貧弱なのでインスピレーションが沸き難いと感じる人もいるかも知れません。

また、『タロット』の図柄に芸術性を求めている人には向いていません。(「モイナ・メイザース」の描いたオリジナルとなっている『タロット』は美しかったそうですが…。)

カバラ、「生命の樹」を基盤としています。

― タロット関連の書籍 ―

・新・タロット図解(絶版)

A・E・ウェイト 著 : シビル岡田 訳 : アレクサンドリア木星王 監修

「A・E・ウェイト」が自身の考案した『タロット』のために書いた本、『The Pictorial Key to the Tarot』の日本語訳本です。

「ウェイト版タロット』を触ろうと思うのであれば取り敢えずこれを読んでおきましょう。

但し、『ウェイト版タロット』は入門者用にも多くの優秀な解説本がありますので、ウェイト自身の著であるからと言って必読と言う訳ではありません。正直に言って『タロット』の解説本としては内容は浅い方のように感じますので(公開出来ない部分もあるのでしょうが…それにしても…)。

現在は絶版となっていますが、稀にオークションに出品されている事があります。

・タロット教科書 第1巻/タロット・ワークブック(amazon.co.jp)

マルシア・マシーノ 著 : 栄チャンドラー 訳 : アレクサンドリア木星王 監修

『Easy Tarot Guide』の日本語訳本です。

『ウェイト版タロット』を基本にしており、「小アルカナ」「大アルカナ」を使った占術が授業のような形式で初歩から順を追って学んでいけるように書かれています。「簡単なタロットの手引き」と言う言葉がそのまま当て嵌まる内容と言えるでしょう。

タロット入門者であった人もこれ一冊を終えた頃には胸を張って(?)初心者であると言えるようになっているのではないかと思います。

第2巻、第3巻と続刊がありますが著者は同書とは異なっています。

・タロット大事典(amazon.co.jp)

東條 真人 著

『タロット』を古代ペルシアの神話を用いて物語に乗せて紹介して行くと言った形を採っているのが特徴です。物語と関連付ける事によって強いイマジネーションが生まれると言う事ようです。

第一部は上述した物語りに沿ってのカードの紹介、解説などが書かれています。

第二部は占術の手順とカードの展開方法などを扱っています。

第三部は類似カードの意味の違いや『タロット』の図法、象徴事典などとなっています。

初心者でも楽に読む事は出来ますが、どちらかと言えばカードを一枚一枚研究したい人向きかと思います。

・トートの書(amazon.co.jp)

A・クロウリー 著 : フランシス・キング 監修 : 榊原宗秀 訳

『A・クロウリー』が自身の考案した『トートタロット』について書いた本です。

「アテュ」「スモールカード」「コートカード」の詳しい解説が載っています。

『トートタロット』を使いたいと考えている人には必携の書となるでしょう。

『トートタロット』は1つのカードに幾つもの象徴が組み込まれており、他の『タロット』よりも幾分か複雑になっていると感じられるところがありますので、最初にこの本を読んでカードの意味や象徴ついての知識を深めておくと良いでしょう。

現在では新装版が出ています。(タイトルにある [ amazon.co.jp ] のリンク先も新装版へのものに変更しました。)

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