後書き

今回ここで紹介した『アルマデル奥義書』の「タリズマン」の製作は、使用する道具もそれほど特殊なものは無く、召喚作業の工程も比較的簡単であり、更に危険度が小さい事から、初心者の方でも実践し易いのではないかと思います(断食、禁欲、祈りに関しては、(あったらあったでその心的状態、身体的状態を役に立てる事も出来るかと思いますが、なくても可能である事から、各自の判断としています。これを守るならば、その分、苦労は増え、容易とは言えなくなるかも知れません)。「タリズマン」は製作も扱いも簡単であるため、「悪魔召喚(喚起)」のようなものよりは遥かにお勧め出来ると言えるでしょう。(勿論、目的にもよりますが。)

後書きと言う事で反省(言い訳…)を少し書こうかと思います。ここで紹介した「天使(悪魔)」に関しては本当であればそれぞれの「位階」についても付け加えて書く積もりでした。しかし、これは一部の「天使(悪魔)」については分かるものの、資料(情報)不足もあり、その多くについては不明、または推測の域を出ないものであり、余りにも中途半端な情報とデータであったため、結局は書く事を見送りました。(『アルマデル奥義書』にはこれらについては詳しく書かれていません。)「位階」は分からなければ分からないで特に不都合がある訳ではありませんし…そう開き直った結果なのですが、これが限界であったと思って見逃して欲しいところです…。

最後に(繰り返しになりますが)術者の安全性を高めるための注意事項です。紹介の文中で「良くない」とされているもの、「悪魔」の「タリズマン」については「作らない、召喚しない、使用しない」ようにし、「天使」の「タリズマン」だけを使用するようにして下さい。先に書いた「危険度が小さい」と言うのは実際には条件付きであり、それは「悪魔は召喚しない」と言う事を前提に書かれているものです。これを守らないと折角の高い安全性が意味の無いものとなってしまいますので気を付けましょう。

この書に手を付け始めた段階では楽に記事を纏められるかと思っていたのですが、時間がない中での作業となった事もあり、意外と大変でした…。不手際や間違い、分かり難いところも、当然、ある事と思います。それにも係わらず最後までお付き合い下さり、ありがとうございました。

(追記。知識不足で略語が頭に入っていなかった事から盛大に間違えていた箇所があったので修正しました。)

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